劇場アニメ『ひゃくえむ。』の声優は?最後はどっちが勝ったのか!

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現実なんていくらでも逃避できる。パイヨミです。

さて。今回は劇場アニメ『ひゃくえむ。』についてご紹介したいと思います。

いやー予想以上の熱量に驚かされました。あのBTSのメンバーも観たとか観ないとか。

何かに一生懸命になって、挫折して、足を止めて、それでもまた気づいたら歩き始めている。

そんな経験のある方には、とてつもなく刺さる物語だと思います。

あらすじや声優、漫画情報なども紹介しているので、興味のある方はご一読ください。

それでは、どうぞ。

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『ひゃくえむ。』とは

原作は「チ。」の魚豊

魚豊の連載デビュー作

『ひゃくえむ。』は2018年11月から2019年8月までマガジンポケット(講談社)にて連載された漫画が原作となっています。

原作:魚豊
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
上映時間:106分

『ひゃくえむ。』の原作漫画は、魚豊の連載デビュー作。

PV数の伸び悩みが原因で一時は単行本の発刊を見送られることが決定した本作ですが、作者本人がそのことをSNSで伝えると一気に閲覧数が増え、刊行が叶ったそうです。

今どきって感じよね。

漫画家・魚豊とは

魚豊といえば「チ。 ―地球の運動について―」が有名ですね。

「チ。」も本作と同様に人生をかけて一つの物事に打ち込む群像劇で、哲学的な描写や台詞が印象的です。

魚豊は高校時代に突如タナトフォビア(死恐怖症)を患い、死に対する強烈な恐怖を覚えたそうです。一時は収まったものの再発し、今では恐怖心がさらに強まっているとか。

大学は2年で中退したものの、哲学を専攻していました。こういった来歴からも、生きている間に全力で取り組むことや達観した人物像、哲学的な台詞の言い回しなど、作品の風味に影響を与えていることが分かりますね。

魚豊のペンネームは、好物の鱧に由来しているとか。

監督・岩井澤健治とは

『ひゃくえむ。』の監督を務める岩井澤健治は実写映画のスタッフとして働きながら、独学でアニメーション制作を始めました

長篇第1作目となる「音楽」では脚本から絵コンテ、キャラタクターデザイン、作画監督、美術監督、編集と全体を通して関り、自主制作の体制でなんと7年半をかけて完成させたそうです。

結果は約9ヶ月に渡ってのロングラン上映となり、大成功を収めました。

ちなみに『ひゃくえむ。』も2026年3月に行われた第49回日本アカデミー賞でアニメーション作品賞を受賞するなど、輝かしい記録を残しています。

あらすじ

生まれつきの足の速さで「居場所」を得たトガシは、辛い現実から目を背けるために走る転校生・小宮に速く走る方法を教えた。
練習を重ねるうちにみるみる成長していった小宮は、トガシにとってライバルともいえる関係になったが、ある日突然小宮は別の学校に転校してしまった。
数年後、天才スプリンターとして活躍していたトガシは、勝ち続けなければならない恐怖に耐えきれず陸上から一時身を引く決意をするも、高校進学を機に仲間と呼べる存在を見つけて再び動き始める。
そんな折、とある大会で小宮と再会したトガシは、決勝戦で対決することとなったが……。

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『ひゃくえむ。』はこちら

『ひゃくえむ。』アニメの声優は?

主要キャラクター

トガシ:松坂桃李、種﨑敦美(小学生)

生まれつきの俊足で居場所を手に入れ、幼少期からランナーとしての期待を受けたが、徐々に敗北への恐怖を覚え始める。

松坂桃李がびっくりするくらい上手で驚きました!

小宮:染谷将太、悠木碧(小学生)

トガシの通う小学校に現れた転校生。つらい現実から目を背けるためがむしゃらに走り続けていたが、トガシに速く走る方法を教わり、100m走にのめり込んでいく。

染谷さんのイメージにピッタリのキャラでしたね。

鰯第二高校

トガシが通うことになる高校。
走る意味を見失いかけていたトガシが仲間に出会い、大事な青春時代を送る舞台となります。

浅草葵:高橋李依

陸上部の部員でトガシの上級生。陸上に対する情熱を語り、トガシを陸上部へ勧誘する。

椎名スズメ:田中有紀

陸上部の部員でトガシの上級生。浅草やトガシの勢いに思わず惹きこまれていく。

仁神タケル:笠間淳

100m元日本代表の親を持つ中学陸上界のスター選手だったが、とある理由から陸上をやめ、陸上部の幽霊部員となる。トガシの誘いで再び陸上の舞台に立つ決心をする。

西沢高校

小宮が通うことになる高校。
九州にある高校で、中学時代に個人でひたすら走り続けてきた小宮は陸上界に旋風を起こす。

経田:石谷春貴

陸上部の部長。九州でナンバーワンの呼び声の高い存在だったが、小宮の登場でその座を危ぶまれる。

沼野:榎木淳弥

陸上部員で、小宮の同級生。気さくな性格で、不愛想な小宮に対しても好意的に接してくれる。

株式会社クサシノ

トガシがランナーとして所属する企業。

樺木:内田雄馬

トガシの後輩で、将来を有望視されるランナー。言葉数は少ないものの胸の内は熱く、トガシの本気に注目している。

海棠:津田健次郎

トガシの先輩で、陸上界のトップランナー。絶対王者・財津の存在により万年2位という現実を突きつけられている。

その他

財津:内山昂輝

陸上界の絶対王者で、日本記録保持者。小宮の通う高校のOBで、独特な言い回しをする。

尾道:杉田智和

仁神の元チームメイトで、自称ライバル。熱意はあるものの、相手にはされていない。

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『ひゃくえむ。』アニメの見どころは?

驚くべきリアリズム

たった100mに人生をかける

本作に登場するのは皆陸上という競技、強いては100mという距離に魅了された者たちばかり。

誰よりも早く走ることを夢見て努力し、時に結果を残し、敗北し、挫折し、逃避する。

「たった10秒に人生を狂わされた」という表現にもあるように、己の限界に挑み続けた者たちの深い心情が描かれています。

勝者の立場、敗者の立場、追う者、追われる者、あらゆる角度からキャラクターの苦悩や障害を描写し、それに抗おうと必死で生きる姿は感銘を受けました。

現実とはおよそ辛いもので、物事は都合良く運んではくれない。

どの分野に挑む者でもあっても抱えるであろう共通の悩みを描いているがゆえ、この物語は心に刺さるのかもしれません。

トガシの唐突に泣き出すシーンは、とてもよく分かります。

ロトスコープ技法を採用

本作のアニメーションはお世辞にも作画が良いとは言えませんが、味のあるタッチという表現に留めておけるほどには完成されています。

むしろ注目すべきなのはカメラのアングルや揺れ、人物の動きにあるでしょう。

実写で映像を撮影後、それを1フレームずつトレースしてアニメーションを製作する技術、いわゆる「ロトスコープ技法」が本作には用いられていますが、こんなもの想像するだけでも吐き気がするような過酷な作業ですよね。

その甲斐あってか映像には躍動感が溢れ、非常にリアリティのある演出になっていると感じました。

さすがは元実写映画のスタッフをしていただけのことはありますな。

仮にこれがアニメーションのみで制作したならば、ここまでの表現はできなかったことでしょう。

雨のシーンのワンカットから、フレームアウトでスタートする場面が格好いいのよ。

心に刺さる名言揃い

本作の原作者である魚豊は、「チ。」を鑑賞した時にも感じましたが、名言を生み出すマシーンなのかと思うほどに天才的な表現をしてくれます。

傍から見れば単にスポーツ選手のドキュメンタリーを描いているようなものなのに、こうも劇的な作品に仕上がるのは魚豊の言い回しの素晴らしさによるものなのでしょう。

以下に少し紹介していきます。

個人的にやはり外せないのが、始まりのトガシの言葉。

現実から目を背けようとしてがむしゃらに走り続けている小宮に向かい、放った台詞です。

勿論ただ走るだけじゃ何も解決しない。けど速けりゃ違う。気づいてないみたいだけど、この世には単純なルールがある。それによるとたいていの問題は、100mだけ誰よりも速ければ全部解決する。

トガシ(『ひゃくえむ。』/著者:魚豊)

とても思い切った発言ですよね。そうとも言い切れないのに、なぜか説得力を感じさせる。

次に紹介するのは、トガシの先輩にあたるトップランナー・海棠の台詞です。

勝てない現実を突きつけられたトガシが、「勝てない現実からは全力で逃避するべき」だという海棠のアドバイスによって少し調子を取り戻し始めた彼に向かい、忠告した言葉です。

現実が何かわかってなきゃ、現実からは逃げられねぇ。現実に対して目を塞いで立ち止まるのと、目を開いて逃げるのは大きな違いだ。

海棠(『ひゃくえむ。』/著者:魚豊)

深いですねぇ。現実からただ目を背けるのではなく、きちんと向き合った上で否定すべきだと。

以上。少ないですが、印象に残った2つの台詞を紹介させていただきました。

他にも小宮や財津など、癖のあるキャラクターたちが山ほど名言を吐いてくれるので、まだ観ていない方はぜひ極上の名言たちを味わってください。

『ひゃくえむ。』アニメの最後は?

以下はネタバレを多く含む内容となります。
未視聴の方はご注意ください。

走る意味を見出すラスト

トガシと小宮の現実

こちらは完全にネタバレですが、ざっくり流れを説明すると高校時代に小宮に敗れたトガシは、その後社会人ランナーとして生計を立てていましたが、企業の契約更新が危ぶまれるほど記録が伸び悩んでいました。

人柄も丸くなり、いかにも負け犬といった雰囲気に後輩からも白い目で見られるほど。

一方で高校時代から大躍進を遂げた小宮はトップランナーとして活躍し、今や日本記録保持者である財津に迫る勢いでした。

そんな中、先輩の助言から自分の殻を破って記録を伸ばし始めたトガシは足に肉離れを起こし、このまま走り続ければ選手生命にかかわると医師に言われてしまいます。

走ればランナーとして終わる。走らなければ、契約を切られて終わる。

トガシがどちらを選んだのか、一目瞭然ですよね。

まさに一度きりのチャンス

決勝の舞台に上がったトガシと小宮。それに次世代のエース樺木、準決勝で財津を破った海棠を加えた最後の勝負。

本編のラストではトガシと小宮が横並びになって集団から飛び出たところで終了となりますが、個人的にはトガシの勝ちであってほしいと思います。

高校時代の敗北からすっかり負け癖がついたトガシですが、彼が生まれながらの天才であることは紛れもない事実で、勝てなくなったのは精神的な影響によるものだったからです。

いつ足がぶっ壊れてもお構いなしの小宮は、常にリミッターが解除された状態。そんな彼に勝つためには、トガシの方も相応の覚悟を持って挑まなければならない。

ちょうど都合よく(良くはないけど……)足のケガによって気持ちが吹っ切れ、小宮と同じ精神的なステージに立つことができたトガシに対し、もはや敵う相手はいないのではないでしょうか。

勝負の前からすでに勝敗は決している?

監督の岩井澤健治がインタビューで語っていましたが、日本記録保持者に取材をした際に聞いた言葉は、「記録が出る日は何もかもが整っていた」ということでした。

目覚ましが鳴る前に起き、信号には引っかからず、すべてが自分の都合よく回る。

それらの描写を作中にも取り入れたそうで、確かに思い返せば、勝負の日の朝のトガシは非常に穏やかな状態が描かれており、この時点ですでにトガシの勝ちを予期させる演出だったのかもしれません。

まぁ、物語的に考えても普通はトガシですよね。勝たないと締まらないし。

いつしか記録ばかりを追って走る意味を見失った小宮でしたが、ライバルとの真剣勝負を体験し、思わず笑みを浮かべるシーンは胸にグッとくるラストでした。

ライバルの必要性や、走ることの意味など、彼らが走りで魅せてくれる場面をご丁寧に財津が言葉で説明してくれてましたね。

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『ひゃくえむ。』の原作漫画を読むには?

『ひゃくえむ。』は2019年にコミックが全5巻で刊行されましたが、その後2022年に新装版として上、下巻の全2巻が発売されています。

アニメ版に興味を持ったという方は、ぜひ気軽にご覧になってみてください。

アニメには登場しなかったキャラクターや、より深掘りされた登場人物の心情が描かれていますよ。

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『ひゃくえむ。』は音楽もいい!

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劇中で流れる音楽を担当したのは、「呪術廻戦」「Dr.STONE」など有名作の劇伴音楽を手がけた堤博明。

本作の挿入曲もとっても洒落ていて、作品の雰囲気をさらに高めてくれます。

ジャケットのイラストは魚豊さんですよ。

『ひゃくえむ。』アニメの配信は?

いかがでしたか。

スポーツ漫画の中でも、人物の心情に重きを置いた貴重な作品。続けることの大変さ、勝ち続ける重圧など、人物のディテールが魅力的です。

約100分と短い作品になっていますので、興味を持った方はぜひご視聴ください。

『ひゃくえむ。』アニメ予告編

予告編を紹介しておきます。

『ひゃくえむ。』アニメ配信情報

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本ページの情報は2026年4月現在のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

それでは、また。

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