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収穫の夏ね。パイヨミです。
アニメ第3期の制作が発表された『マッシュル-MASHLE-』。でも、これのどこが面白いのか?
第1期、第2期と視聴しながら、それがはっきりと分からないまま最終回を迎えた。
続編が出ると知っても「ふうん」という言葉が漏れる程度。それなのに、次回も全話観てしまう予感だけは確かにある。
これが、中毒性ということなのかっ!?
既視感のある設定
本作の設定は、見覚えのあるものばかり。
魔法学校は制服やクラス制度も含めて『ハリー・ポッター』を彷彿とさせ、グーパンのみで強敵を打ち払っていく主人公の姿は嫌でも『ワンパンマン』を想起させる。
この点についてはネットでも話題になったけれど、だからといって盗作というわけでもないので、モチーフを混合した作品と思えば良いかと。
魔法使いとしての素養を顔の線の数で測るのはシステムとして分かりやすいが、これもデザインが『ドクターストーン』のひび割れのようだと言われ、セコンズやサモンズと呼ばれる魔法は『ブリーチ』の始解や卍解に見えてしまう。
これだけ様々なモチーフに類似点が見られる作品が、面白いわけ?
それが、面白い。
『マッシュル-MASHLE-』が人気作として駆け上がれたのは、ひとえに原作者:甲本一の漫画家としての腕前によるものではないか。
だって、筋肉のみで魔法使い相手に頂点を目指す話って、ありきたり過ぎない?
その内容でジャンプの連載を勝ち取れたのは、それ相応の見通しと実力があるからこそ。
パクリ疑惑の絶えない本作だけれども、要は面白ければいいわけです。グーパンで黙らせれば良いだけの話です。
たとえ物語の大筋がありきたりでも、小技の効いたバトル展開や隙をついたようなギャグ要素が巧みで目が離せない。
だからこそ観ている側は、いつの間にか中毒に陥ってしまうのでしょう。
シンプル・イズ・ベスト
具体的にどの辺りが良かったのか、いくつか思い当たる点を挙げてみましょう。
バトルが普通に面白い
市民の大半が魔法を扱える設定なので、魔法使い同士のバトルは当然多いです。
顔に見られる線の数が魔力量を示し、大抵の人は一本線です。二本線の魔法使いは「10万人に1人」と言われるほど稀な存在らしい。(結構いるように思えたけど……)
三本線に至ってはさらに希少な存在で、学園長とかそのレベルの実力の持ち主。
各キャラによって得意な魔法が違うので、「こいつはどんな技を使う?」と予想しながら見るのが、やはりバトルものの醍醐味。その辺は素直に楽しめます。
ここで少し面白いのが、線の数はあくまで魔力量を表すもので、絶対的な戦力の差にはなり得ないということ。
要するに一本線の凡人でも、戦い方次第では二本線のエリートをぶちのめすことが可能。
ただ、そうは言っても魔力量で劣ると火力で押し切られることが多いので、よっぽど機転の効いた攻めを繰り出さないと勝敗は覆らない。
筋肉のバリエーション
主人公のマッシュ・バーンデッドは魔法が使えない。
だから己の肉体のみで戦闘を行う必要がありますが、彼の筋力は人並み外れているので、魔法使い相手でも余裕で戦えちゃうんです。
むしろ鍛えすぎた肉体は強いなんてものじゃなく、筋力を駆使したバトルも見応えが抜群。
例えば、敵の魔法攻撃を素早く後退しながら受け流したり、一瞬で地面を掘って地下を泳ぐように進んだり。(すでに人じゃない気もする)
箒に乗って空を飛ぶ場面もあるが、ものすごい勢いで足をばたつかせているだけっていう。もう人間業を通り越して、筋肉だけでファンタジーを築き上げちゃってます。
ギャラリーの反応もまた、マッシュの行動をシュールな笑いに変えてくれるため、緊迫した戦闘場面でも思わず笑ってしまう。
戦いの最中ですらプロテインを摂取する辺り、筋肉に対しての追求が半端ないですね。
筋肉の部位にそれぞれ名前をつけていて、それらと会話する姿もマッシュというキャラクターだからこそ何だかお茶目に思えてしまう。
動じない主人公
普通に鍛えただけでは到底ありえない現象を、マッシュは引き起こしてくれます。
だからこそ、見ていて面白い。
彼の登場する戦闘シーンでは、常に予期せぬ展開が起こる。「まぁどうせ勝つだろう」と思っていても、戦い方の発想が面白い。
リアクションはどこか冷めているわりに、他人を思いやる心はひときわ熱く、さらに自信家。
そして、容赦がない。
まさにアブノーマルファンタジーという名に相応しい主人公のカリスマが備わっており、ギャグと熱いバトルの両方が一挙に楽しめるのは、この人の場面に限ります。
ワンパンとまではいかないまでも、あまり苦戦してる様子もなく、済ました顔で対戦相手を倒した時にはスカッとさせてくれます。
所構わずルーティンを守る姿勢が、個人的には好きですね。
主題歌のクセが強い
アニメ『マッシュル-MASHLE-』は主題歌や映像に遊び心があり、それもまたこの作品の中毒性に繋がっているように思います。
第1期の主題歌は、オープニングが岡崎体育さんの「Knock Out」、エンディングがフィロソフィーのダンスの「シュークリーム・ファンク」。
第2期のオープニングはCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」、エンディングテーマが私立恵比寿中学の「トーキョーズ・ウェイ!」です。
第1期の「シュークリーム・ファンク」の時点ですでに面白い演出だと思ってたけど、第2期の主題歌二つにはさらに心を掴まれました。
Creepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」はオープニングの色使いや不思議なダンスから目が離せなくなり、楽曲もまた、ヒップホップというジャンルがなぜかこの作品にマッチしている。
普段は曲によってオープニングをスキップすることもあるんだけど、この作品に関しては毎回なぜかきちんと見てしまった。
そして、第二期エンディングに私立恵比寿中学の「トーキョーズ・ウェイ!」ですよ。
これがまた面白いモチーフでした。
メインキャラクターがそれぞれ自分専用の自動車、もしくはバイクを所有していて、そいつで夜の都会を走りながら時にスピードを競い合うって感じの内容でしたが、マーガレット・マカロンがバイクっていうのは実に良い。
作中でも他の連中とは一線を画す変人ぶりの彼にはピッタリでした。
最後に自分の車を後ろから押して走るマッシュの姿も描写されていて、これは一人だけ魔法の使えない彼を自動車の動力を扱えない存在と定義しており、作品の内容を上手く体現したもんだなぁとつい感心してしまいました。
楽曲もまた、どこか懐かしさを覚えるメロディラインで愛着を持てました。
この主題歌たちが、作品の知名度に一役買ったのは明白でしょう。
まとめ
いかがでしたか。
なかなか面白さの伝えづらい作品なので、記事にするのに苦労しましたが、やっぱり一度は観てほしいと思い書かせてもらいました。
第三期の製作が決定しているほどの人気作というのもありますが、まずはぜひご覧頂きたい。
きっと、時間を忘れて見終わっているに違いないから。
『マッシュル-MASHLE-』の配信情報
アニメ『マッシュル-MASHLE-』は上記以外のサブスクでも配信されているので、公式サイトをご覧ください。
それでは、またの機会に。
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