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Netflix映画『第10客室の女』のキャストは?ネタバレ感想!

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Netflix映画『第10客室の女』のキャストは?ネタバレ感想!

本ページはプロモーションを含みます。

10号室は空室です……。
パイヨミです。

さて。今回はNetflix映画『第10客室の女』をご紹介したいと思います。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』でも有名なキーラ・ナイトレイが主演を務める本作。久々に名前聞いた。

豪華客船に乗ってるおじさんも見たことあると思ったら、まさかのガイ・ピアースでしたか。『タイムマシン』を面白く見たのはいつの頃だったかしら。

とにもかくにも、閉鎖空間で行われるサスペンススリラーというあらすじが気になり視聴した本作の感想および見どころをお伝えしていければと思います。

それでは、どうぞ。

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映画『第10客室の女』とは

原作はイギリスのベストセラー小説

映画『第10客室の女』は2025年10月10日よりNetflixにて配信されたサスペンススリラー作品。

とあるジャーナリストが慈善財団についての記事を書くため乗り込んだ豪華客船で奇妙な事件に遭遇するお話。

豪華客船、一度は乗ってみたいですねぇ。

彼女が目撃したものは果たして現実か、それとも幻か。一人ぼっちの戦いが静かに繰り広げられます。

上映時間:約95分

監督:サイモン・ストーン
脚本:ジョー・シュラプネル/アンナ・ウォーターハウス/サイモン・ストーン
原作:ルース・ウェア

原作はイギリスの作家ルース・ウェアが書いた『The Woman in Cabin 10』という小説で、2016年に発表されて以降ベストセラーとなっています。

ルース・ウェアは作風がアガサ・クリスティに似ていると言われており、主人公は犯罪に巻き込まれる女性であることが多いです。

すぐには逃げられない危険な環境下における殺人ミステリー作品や、登場人物を妄想に駆り立てる恐怖感(いわゆる信頼できない語り手)を描いている点が類似していると言えるでしょう。

あらすじ

慈善活動を取材するため豪華客船に招待されたジャーナリストのローラ・ブラックロック。真夜中にふと目を覚ました彼女は隣室から言い争うような声を耳にし、その後で女性が海に落ちるところを目撃する。
急いで乗組員に知らせたローラだったが、乗客はすべて揃っており、そのうえ隣室の第10客室はそもそも空室だと言われてしまう。
単なる妄想ではないかと疑われた彼女は、事件について一人で調べ始めるが……。

『第10客室の女』はこちら

映画『第10客室の女』のキャストは?

豪華俳優陣が共演!

本作は登場人物が多く、誰が真実を話しているのか、事件に関わっているのかという点も見どころの一つ。

上記の画像の左上から順に、簡単なプロフィールを紹介していきます。

ローラ・ブラックロック:キーラ・ナイトレイ

取材で豪華客船に招待された女性ジャーナリスト。プロ意識が高く、細かい観察力と直感力を持つが、直前の仕事で証言者が殺害され、精神的なトラウマを抱えている。

リチャード・バルマー:ガイ・ピアース

豪華客船・北のオーロラ号のオーナー。ノルウェーの大手船会社の相続人アンネ・リングスタッドの夫で、難病の妻のために慈善財団を設立。難病基金の寄付を募る名目で、友人の富豪たちを招待した。

ハイディ・ヘザリー:ハンナ・ワディンガム

北のオーロラ号のVIP招待客の1人で、高級画廊のオーナー。社交的だが、歯向かう相手には容赦がない。

ベン・モーガン:デヴィッド・アヤラ

ローラの元恋人の写真家。オーロラ号でローラと再会し、事件を目撃した彼女の相談役として支えになってくれる。

ロバート・メータ:アート・マリック

アンネ・リングスタッドの主治医。アンネの夫リチャードとは古くからの友人。

アダム・サザランド:ダニエル・イングス

北のオーロラ号のVIP招待客の1人。親しみやすい性格だが、ローラの発言を妄想と決めつけ、激しく当たり散らす。

トマス・ヘザリー:デヴィッド・モリッシー

北のオーロラ号のVIP招待客の1人。ハイディ・ヘザリーの夫。

ラース・イェンセン:クリストファー・ライ

北のオーロラ号のVIP招待客の1人。リチャードの投資により事業に成功したIT企業のCEO。

ダニー・タイラー:ポール・ケイ

北のオーロラ号のVIP招待客の1人。有名なロックスターだが、過去には麻薬の所持を経験。

グレース・フィリップス:カヤ・スコデラリオ

北のオーロラ号のVIP招待客の1人で、インフルエンサー。ほかの乗客についてローラに情報を与えてくれる。

アンネ・リングスタッド:リサ・ローヴェン・コングスリ

ノルウェーの大手船会社の相続人でリチャード・バルマーの妻。
難病を患っており、過去にローラが書いた記事に心を打たれ、彼女を船に招待した人物。

キャリー:ギッテ・ウィット

ローラが第10客室で偶然に出くわした女性。事件の後姿をくらます。

ググ・バサ=ロー:ローワン

ローラが勤めている会社の上司で、よき理解者。

映画『第10客室の女』の見どころ

誰も信用ならない孤独感

豪華客船とはいえ、海上を移動する船の中はいわゆる”逃げ場のない空間”。

唯一の目撃者である主人公のローラは証言を誰にも信用してもらえず、むしろ厄介者扱い。

殺人犯がうろついているかもしれない船内で完全に信用できる人物が一人もいないというのは、相当な孤独感ですよね。

事件が起きる前までは高級感に溢れていたはずの廊下が、単に薄暗くて狭苦しい場所に思えるのは、監督の演出によるものでしょう。

監督は昔のヒッチコック映画みたいな雰囲気にしたかったらしい。

共に乗船した者たちは彼女と違い富豪ばかりなので、そもそも異分子扱いされていたところに盲言騒ぎでさらに孤立。

唯一頼れる存在かと思った元恋人のベン・モーガンは、貴重な情報を漏らすという失態を犯す始末。「わざとなのか?」と、見ているこちら側も疑ってしまうほど。

疑心暗鬼と心理的なプレッシャーで落ちつぶされそうな状況下で時に命を狙われ、それを単なる自作自演だと言われることの辛さったらないですね。

キーラ・ナイトレイの演技

圧倒的ぼっち感を味わいながら密かに命を狙われるというヤバい状況でも、主人公のローラはジャーナリズムを失いません。

使命感に掻き立てられるように証拠を集め始め、積極的に船内を調査します。

このローラを演じたキーラ・ナイトレイの存在感が素晴らしかったですね。

不安を抱きながらも、気持ちを強く持って前に突き進む勇気。まさしく誇り高きジャーナリストの名に相応しい活躍っぷりでした。

猪突猛進って感じかしら。

原作と映画では描き方や展開に多少の違いがありますが、原作者は本作に大変満足しており、特にキーラ・ナイトレイの演技については絶賛しています。

監督もローラに関しては強くて印象に残るような存在感を示してほしいと思っていたようで、その人物像を完璧に捉えて演じきった彼女は高く評価されています。

『第10客室の女』はこちら

映画『第10客室の女』の残念な点

以下はネタバレを多く含む内容となります。
未視聴の方はご注意ください。

ミステリーとして弱い

上記の見どころでも少し触れていますが、本作は原作と映画版で展開や描き方に違いがあります。

原作では全編を主人公の一人称視点で語り、その発言や目撃した事象が読者にとって信用に足るものとは限らず、どこまでが確実な情報なのか分からなくさせることで、ミステリーとしての質を高めています。

「誰が犯人なのか?」という話以前に、「私が見たものは本当に現実なの?」という危うさですね。

一方で、映画版は三人称で描くことを考慮し、主人公が見たものは確かな事実であるという雰囲気が出ています。

それゆえ「犯人は誰なのか?」という点にのみ集中でき、ある意味でコンパクトにまとまった見やすい作品に仕上がったとも言えますが、要は単純で退屈な作品になってしまったという気がしてなりません。

どこから騙されていたのか訳が分からなくなってこそミステリーなのに、”信頼できない語り手”の物語を避けた影響か、シンプルになり過ぎた印象でした。

サスペンスとしても弱い

個人的には、主人公の危機感が弱いと感じました。

登場人物が多いわりにはそれらを活用できておらず、ほとんどのキャラクターがお飾りとなっていて事件に何ら関りを持ちません。

その点もミステリーとしては見応えに欠け、疑心暗鬼になるサスペンス要素も不足している。

誰からどのような目的で狙われているのか? 誰が敵で、誰が味方で、そもそも自分が見たものは本当に真実だったの?

せっかくの登場人物たちなので、様々な思惑が錯綜してこそ危機感が増し、謎も深まったかと思われます。

利益を求めた協力関係とか、裏切りとかね。誰がどこまで情報を握っているのかって感じが出ると面白かったかも。

ガン二バル

『第10客室の女』の原作を読むには?

原作は世界的なベストセラー!

映画『第10客室の女』の原作は、イギリスの小説家ルース・ウェアが書いた『The Woman in Cabin 10』というミステリー小説です。

映画と小説では展開に異なる点がいくつかあり、原作は全編を主人公の視点で描かれているところが決定的に違いますね。

一人称で描くことで発言や目撃の信憑性が危うくなり、主人公を含めた誰もが怪しく思えてくるわけです。

映画版が賛否両論の作品なので、原作を読んでその差を確かめてみるのもいいですね。

『第10客室の女』上巻

『第10客室の女』下巻

映画『第10客室の女』の配信は?

いかがでしたか。

ちょっとコンパクトにまとめ過ぎた作品という印象でしたが、暗い雰囲気や息が詰まるような閉塞感はよく描かれていました。

約90分ほどの短い作品なので、あまり複雑すぎるミステリーには抵抗があるという人にはうってつけかもしれません。

興味のある方は原作も含めてぜひご覧ください。

映画『第10客室の女』予告編

予告編を紹介しておきます。

映画『第10客室の女』配信情報

おすすめの動画配信サービス

2025年11月現在、『第10客室の女』はNetflixにて独占配信中です。

この機会に試してみてはいかがですか?

本作が好きな人におすすめ

『オリエント急行殺人事件』

移動する密室ミステリー、豪華キャストの共演という点から『オリエント急行殺人事件』をおすすめしたいと思います。

言わずと知れた、アガサクリスティーの有名作ですね。

おすすめの動画配信サービス

本ページの情報は2025年11月現在のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

それでは、また。

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