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僕も神です。パイヨミです。
暖かい……。
去年買ったダウンジャケット。今年もあんまり使わないかな。
さて。今回はドラマ『全領域異常解決室』第4話から第6話までのあらすじと事件の詳細をご紹介していこうと思います。
脚本家の黒岩勉さんいわく、物語の本題は7話から始まるようなので、後半の展開をより面白く見るためにこれまでの内容をダイジェストで解説していきます。
なお、ドラマ全体のあらすじや見どころを紹介した記事と、第1話から第3話までの内容を解説した記事も別にご用意していますので、本記事を読む前にご覧いただくと、さらに理解が深まるかと思います。
例によって、正式なサブタイトルはやたらと長いため、こちらで要約したものとなります。ご了承ください。
それでは、どうぞ。
前回までのあらすじ
警視庁音楽隊から『全決』への異動を命じられた雨野小夢(広瀬アリス)。神の一柱・ヒルコと自称する者が起こした”神隠し事件”を室長代理の興玉雅(藤原竜也)と共に追っていく。
ヒルコが犯行声明を出した事件現場で彼らは不可解な現象の謎をいくつも解き明かしていくが、肝心のヒルコに辿り着く手がかりは掴めない。
そんな中、事件現場の防犯カメラに映りこんだ謎の女性がヒルコの正体ではないかと推測した雨野。都内ではヒルコによる事件が新たに発生していた。
第4話「縊鬼と飛び降り事件」
あらすじ
大手町のビジネス街で、高層ビルからの飛び降り自殺が相次いだ。「堕落したビジネスマンたちに“縊鬼“を取り憑かせ、自殺に追い込んだ」とヒルコによる犯行声明も出され、内閣より依頼を受けた興玉、雨野の2人は事件現場に向かった。
死亡した4人はいずれも国家的なビジネスに関わる者たちばかりで、4人目の犠牲者・香取吉信(吉田宗洋)の妻である柘植朝日(橋本マナミ)は元モデルでありながら、今ではテレビのコメンテーターを務めるほどの活躍ぶりを見せている。
あえて入籍をせず、同じフロアでそれぞれの会社を経営する彼らはSNSで仲むつまじい生活ぶりを見せるなど、夫婦の新しい形を世間に示し、憧れの的となっていた。
事件が起きたオフィスの防犯カメラを確認した全決の2人。香取が自殺した直後、彼のデスクに柘植の姿があったことに目をつけた興玉は、彼女に訳を聞きに行く。
すると柘植は、香取が亡くなる数日前に縊鬼を見たと話していたことを明かし、その後次々と犠牲者の遺族たちからも同じような証言が出始めた。
連続自殺の原因は、本当に縊鬼に取り憑かれたせいなのか……?
縊鬼とは
縊鬼とは、中国や日本の古文書に登場する妖怪です。取り憑かれると精神を蝕まれ、自殺してしまうと古来より恐れられてきた存在のようです。
鈴木桃野の随筆『反古のうらがき』では取り憑いた者に首吊りをさせる霊として登場していますが、昭和・平成以降の文献では縊鬼は水死者の霊とされ、取り憑かれた者は川に飛び込んで自殺したくなるものと解釈されています。
事件の真相
連続自殺の原因は、違法薬物の乱用による錯乱が原因でした。
自殺した4人は同じ大学の同期で、クラブを拠点に違法薬物を売り捌きながら自らも中毒者というクズの集まりでした。
2年前にバーで働いていた留学生のマイカ・バーナルがパン屋の開業を目指していることを聞いた4人は、彼女に資金援助をしてキッチンカーによるパン屋の開業を手伝いましたが、実は薬物の取引場所として利用するためのものでした。
また新たな自殺者が現れ、犠牲になった戸塚茂も4人と同じ大学の同期。柘植は生放送で自殺した香取が薬物に手を染めていたことを告白します。
興玉に頼まれて芹田正彦がパン屋で薬物の売買を試みようとしますが、その時マイカが何者かに誘拐されるのを目撃。車で逃走した誘拐犯の行き先まで芹田が特殊な力で辿り着き、彼らを成敗した興玉はマイカを警察に連れて行きます。
彼女の証言によると、香取は他の連中が薬物の売買を強要するのをやめさせようとしていたことが判明。そして、彼が薬物に手を染めていないことを知った興玉と雨野は、再び柘植のもとへ。
自殺した犠牲者の中で、香取の遺体だけ身体の一部に痣があったこと。薬物に手を染めておらず、事件直後に柘植が彼のデスクから何かを回収したことなどをヒントに、興玉は彼女が日頃から夫にDVを働いていたことを推測。
事件直後に彼のデスクから回収したのは、香取とマイカが写っている写真でした。あの2人は不倫(?)関係にあったわけです。
妻にそれを知られた香取は、恐怖のあまり自殺に踏み切った。日頃からどれほどの折檻を受けていたのか。自殺を選択するほどですから、想像を絶する内容でしょう。
柘植は夫を薬物中毒に仕立て上げ、荒っぽい連中を雇ってマイカを消そうとした。何とも恐ろしい女性かしら。
香取殺害の真相は前述の通りですが、飛び降り自殺に至るほどの薬物中毒の原因は、マイカの作ったパンに含まれる麦角アルカロイドと薬物の合併症によるものだと興玉は警察に説明します。
ですが、戸塚を除いた4人の遺体から麦角アルカノイドは検出されておらず、興玉の説明には無理が生じていました。
マイカは小麦の管理を厳しく行っており、混入はあり得ないとのこと。それが出来るとすれば、バイトで雇っていた女の子だけ……。
それを聞いてキッチンカーを確認した雨野は、豊玉神社のお札を発見。急いで神社に向かうと、そこで例の”謎の女性”に出くわします。
「あなたがヒルコなの?」と雨野が尋ねると、彼女は自身が”神”であることを告白。雨野は彼女を連行しようとするも、女性が目の前に手を翳した瞬間に息が苦しくなり、その場に倒れ込む。
女性はその場を立ち去り、遅れてやってきた興玉が雨野を介抱します。
ようやく、能力者らしき人物が現れましたね。
そして、次回へ続きます。
・芹田は追跡系の能力者かもしれない。
・神の力は本当に存在する?
・謎の女性の正体とは……?
第5話「爆弾魔と千里眼」
あらすじ
都内のあちこちで爆破予告が相次いでいた。けれど予告のすぐ後に爆発物の設置場所を知らせる通報があり、すべて未遂に終わっている。
ヒルコからも犯行声明が出され、予告現場のすべてに謎の女性が現れていることから彼女をヒルコとして追う方針を固める警察だったが、興玉は爆破の予告犯と設置場所の通報者は別である可能性が高いと話した。
新たな爆破予告があった。これまでは爆破の1時間前と猶予があったものの、今回はそれを大きく下回る30分前という状況。すぐに設置場所を知らせる通報があり、現場に向かう警察たち。
人々の避難が始まる現場に姿を現した薬剤師の生嶋未智(星野真里)は、まるでそこにあることを知っていたかのように爆発物を探し当てたが、残り時間はあとわずか。
逃げ遅れた子供を見つけた生嶋はその子を抱きかかえて現場から離れようとしますが、爆風に巻き込まれて怪我を負い、病院へ搬送されます。
現場から5kmも離れた勤め先からわざわざ現場を訪れたこと、爆弾のありかを知らせる電話があった時刻に公衆電話で通話している姿があったことからヒルコとの関わりを疑われた生嶋は、「自分には千里眼の能力があり、その力で爆弾の場所を探し当てた」と説明しました。
そこへ彼女の小学1年生の娘・未琴(諸林めい)がやってきたところで、新たな爆破予告が……。
千里眼とは
千里眼とは、遠く離れた場所のことを言い当てたり、未来のことがわかる能力です。
日本では明治期の御船千鶴子が有名で、海中に落ちたダイヤを見つけ、九州の山中で炭鉱を発見しましたが、有名になるにつれてその能力に疑問を抱く者が増え、最後は自ら命を絶ったようです。
事件の真相
千里眼の持ち主は生嶋未智ではなく、娘の未琴でした。
興玉は未琴が神の一柱・イチキシマヒメ(市杵嶋姫命)であることを見抜き、ヒルコが命を狙う可能性があるとして保護を最優先に考えますが、爆弾の設置場所を見つけられるのは彼女だけ。
「え、神? 普通に何言ってんの?」というのが、この時点での雨野の感想でしょう。
次の爆破予告も未琴の千里眼の力を借りて興玉が何とか処理しましたが、どさくさに紛れて生嶋が何者かに誘拐されてしまいます。
犯人はヒルコの信者たちで、千里眼の力を持つ未琴をヒルコに差し出すため、身柄の引き渡しを要求してきます。
母親の命を守るため興玉と雨野に同行した未琴。相手は爆弾を所持しており、生嶋と未琴の身柄を交換したヒルコの信者たちは抵抗できない興玉たち3人を爆破しようとしますが、遠隔スイッチを押そうとしたところでヒルコと思われる”謎の女性”がその場に姿を現します。
彼女が手を翳すと、信者たちは呼吸ができなくなってその場に倒れ込みます。
「遅かったですね、豊玉さん」と彼女に声をかける興玉。実はヒルコかと思われた謎の女性・豊玉姫花は全決のメンバーの一人で、別動隊として事件を調査していたんです。
続いてその場に現れた芹田は興玉、豊玉と共に信者たちの額に手を翳し、「事戸を渡す」と何やら呪文を唱えて彼らの記憶を消去しました。
芹田もまた全決のメンバーの一人だと知った雨野は、興玉から後で事情を明かされます。
八百万の神は、何度も生まれ変わりながら人間としてこの世で生活をしている。その中には人知を超えた力を発揮する者もあり、それらの能力によって引き起こされる不可解な事件を丸く収めるのが、全決の本来の仕事でした。
けれど、ヒルコの登場により状況は一変。現在はヒルコとの戦争状態にある。
何となく予想はしてましたが、思いのほか急展開でしたね。
そして、次回へ続きます。
イチキシマヒメとは
市寸島比売命とは、重要な神の一柱です。古来より予知能力を使い、国の災いを沈めてきたと言われています。
もとは水を司る神で、そこから農作の豊穣、芸能、子守の神などとしても有名になりました。後に弁財天とも同一視され、絶世の美女だったと言われています。
・神様は実在していた!
・芹田、豊玉の正体とは?
・戦争状態とは一体……。
第6話「神vs神」
あらすじ
興玉から神の存在について打ち明けられた雨野。彼らの窮地を救った豊玉妃花をはじめ、芹田正彦、宇喜之民生など全員が神で、興玉もまた、自身が神であることを語ります。
古代より神々は人間の身体で生を全うし、身体が滅んでも魂だけは生き続けて次の器に移ります。
興玉たちがヒルコの信者に使用した“事戸渡し”は神々の持つ力で、対象の記憶を消去できます。その力は神にも有効で、記憶を消された神は記憶と共に神としての力を失ってしまいます。
そして神の力を失った者が命を失うと、その神は存在が消滅してしまう。それが神隠しの正体で、これまでの5人の犠牲者はみな、ヒルコの手によって存在を消された神々でした。
ヒルコの正体を暴くために全決が命がけで戦っていることを知った雨野は、強い使命感を覚えた。
そんな折、美容系のインフルエンサーが不可思議な過食窒息死をする事件が起きた。ヒルコからは“犬神の呪い”であると犯行声明が出され、被害者全員の部屋からピンク色のサプリメントが発見されている。
犬の霊を呪術で操ることのできる”犬神筋”の家系がヒルコの協力者である可能性を考えた興玉は、荒波から見せてもらった捜査資料の中で被害者たちが通っていた美容クリニックの外科医・大隈邦男(吉田鋼太郎)の写真に目を止めた。
実は大隈は大国主神という神の一柱で、興玉と雨野がクリニックを訪れると、彼はベッドで寝たきりになっており、余命僅かの状態だった……。
犬神の呪いとは
犬神とは古来よりある犬の霊のことで、取り憑かれると心身を喪失し、大食いになる。
呪術で犬神を操っていたのが犬神筋という家系で、彼らは呪詛を込めた犬の毛を使って狙いの人間に犬神を取り憑かせることができたようです。
事件の真相
大隈は前回(約90年前)の人生で大恋愛をして恋仲になった女性と結婚したものの、流行り病で若くに亡くなってしまいます。
来世での再会を約束したものの叶うはずもなく、今回の人生では結婚をせずにこれまで支えてくれたパートナーの八代路子(原日出子)を内縁の妻とし、穏やかに生を全うするつもりでした。
けれど2年前、再会を約束した女性と瓜二つの犬塚真澄に出会った大隈はどっぷりと彼女にハマり、路子とは自分の死後にすべての財産とクリニックの経営権を譲る約束をして別れ、新たに犬塚とパートナーになることを決意します。
ですが幸せな日々は長くは続かず、大隈は余命宣告を受けます。すると犬塚は態度を一変、クリニックの経営権を失う前に自身の研究に没頭するようになりました。
それは人魚を使った八尾比丘尼(不老不死)の研究で、調べたところピンクのサプリには人魚の成分が含まれていました。
犬塚の研究室には無数の人魚の剥製が保管され、路子が密かに人を雇って調べたところによると、彼女は定期的に人魚の剥製を買い取ってピンクのサプリを製作し、それを患者の一部に配っているとのことでした。
路子から聞いた人魚の受け渡し場所に向かった興玉と雨野。そこにはなぜか縛られた犬塚がいて、助けに行こうとすると2人は背後から荒っぽい連中にナイフを突きつけられます。
実は2人はその場におびき出されたわけで、その場には路子が現れます。
彼女はヒルコによる計画遂行のため、犬塚に人魚の剥製の情報を与えて不老不死の研究をするよう仕向けていました。ヒルコが犬神筋から仕入れた犬の毛をサプリを貰った患者たちに付着させ、過食窒息死させたのも彼女でした。
全決の2人と犬塚を自分のもとへ連れてくるようヒルコに命令されていた路子は彼らに薬の入った注射器を突き立てますが、間一髪のところで荒波率いる警察部隊が突入。路子たちは連行され、犬塚も逮捕されます。
全決の働きかけにより、すぐに釈放が決まった犬塚。そこへ面会に訪れた興玉と雨野でしたが、犬塚の戸籍を調べた興玉は彼女が身分を偽って数百年間生きている八尾比丘尼であることを指摘。
なんと90年前に大国主神と出会った女性は、本当に犬塚本人だったわけです。
犬塚は死の淵にある大隈の命を何とか繋ぎとめようと、不老不死の薬の研究に手を染めてしまったようでした。
そんな感じで良い話風にまとまりましたが、結局は他人でその薬を実験している時点でかなりヤバい奴だったことは、覆らない気がしますね……。
今回の事件でのヒルコの狙いは、犬塚を使って不老不死の薬を作らせることでした。
犬神の呪いは不老不死の人間に効かないため、彼女にサプリを作らせて治験を行っていたのかも。
そして、事件が一件落着して全決メンバーが食事を採っていると、雨野が突然芹田に向かい、こう投げかけます。
「あなたは今でも、私の夫なんですか?」
「…………」
思わず静まりかえる一同。
雨野は自身も神の一柱、天宇受売命であることに気づきます。
天宇受売命と猿田毘古神は夫婦の関係にありましたから、その点を指摘して反応を見たわけです。
そして、次回へ続きます。
八尾比丘尼とは
八尾比丘尼とは、人魚の肉を食べて800年生きた伝説の尼僧です。
人魚の肉を食べると不老不死になるという言い伝えが日本全国に残っていて、各地に人魚の剥製が残っているそうです。
・いよいよ神vs神のバトルが本格化。
・ヒルコはなぜ不老不死の薬を?
・雨野も神の一人だった!
全決のメンバーと能力を紹介
正体が明かされたところで、ここで改めて全決メンバーの紹介をしたいと思います。
興玉雅(藤原竜也)
興玉雅は興玉神という猿田毘古神が宿った岩が神格化した神様です。人の悪意と善意を見定めることができる能力を持ち、その力を使って数々の不可解な事件の謎を解いてきました。
他にも異常なまでの知識、記憶力、洞察力を兼ね備え、体術も凄まじい強さを誇ります。
雨野小夢(広瀬アリス)
雨野小夢は元警視庁音楽隊出身の警察官。第7話でその正体について詳しく明かされますが、実は天宇受売命という神の一柱。”呼び出し”という特殊能力を持ち、彼女が鳴らした鈴の音を聞いた神は必ず応じなければならない。
ちなみに会ったことのない神様には通じません。
宇喜之民生(小日向文世)
宇喜之民生は宇迦之御魂神という農耕や食物の神で、人間たちに人気の高い稲荷の神様。交わった人たちを繁盛させる力を持っています。
全決内では料理を担当。腕はかなりのものです。
豊玉妃花(福本莉子)
豊玉妃花は豊玉毘売命という神の一柱で、海神の娘です。竜宮城に住んでいたと言われ、浦島太郎が出会った乙姫のモデルはこの人のようです。
水を自在に操る力を持ち、全決の戦闘要員。普段は都内の神社で巫女の助勤をしています。
芹田正彦(迫田孝也)
芹田正彦は猿田毘古神という交通安全の神で、特殊能力は道案内。目的地が分からなくても、依頼人が行きたい場所へ誘導することができます。
ちなみに戦闘力は乏しいようです。
村主虎飛矢(名村辰)
村主虎飛矢、愛称はコビーで全決の非正規雇用者です。実は少名毘古那神という神で、薬草に詳しく医薬の神として知られているようです。
非正規ながら、全決内で唯一治療の力を持つヒーラー的な役割で大いに貢献しています。
まとめ
いかがでしたか。
ようやくお話の本題が見え始めてきました。後半はヒルコとの戦争についてさらに踏み込んだ内容となっていき、目が離せない展開となります。
果たして誰がヒルコで、その真の目的とは?
続きが気になって仕方がない。
予告編
予告編を紹介しておきます。
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次回は、第7話と第8話の解説を予定しています。
今回の記事を面白く読んでくれたという方は、引き続きお供いただければと思います。
それでは、また。
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