※本ページはプロモーションを含みます。
おさげの女!パイヨミです。
『うる星やつら』のリメイクが成功したせいか、今度は『らんま1/2』に手をつけるらしい。
……大丈夫かな。
あれはあれで過去作の完成度が高かっただけに、超えてくれるとありがたいが。
現代のコンプライアンス的な面でも不安視されている今回の再アニメ化。大発表会と称した新作の情報公開を7/17に行いました。
当時のキャストからほぼ変更を加えなかったことには大変驚きでしたが、新作に向けて変更された点も踏まえ、過去作の内容や見どころについて事前におさらいしてきたいと思います。
それでは、どうぞ。
『らんま1/2』とは
『らんま1/2』は高橋留美子が1987年から1996年まで連載した国民的人気漫画。
単行本は全38巻で、以前は自宅に全巻あったけれど、引っ越しを期に泣く泣く処分したなぁ……。
アニメ化は1989年で、OVAや劇場版まで含めると原作の34巻までが描かれています。
あと少しで全巻分だったのに、惜しい。
あらすじ
無差別格闘流の修行に励む高校生、早乙女乱馬は中国で呪泉郷と呼ばれる泉に落ち、水を被ると女の子になる呪いにかかった。
日本に帰国した乱馬は父の玄馬に連れられて父の友人である天道早雲の道場を訪ねると、突然娘のあかねと自分が許嫁であると聞かされる。
天道家に居候しながらあかねと同じ風林館高校に通うことになった乱馬は、そこではあらゆる思惑を秘めた連中と恋や格闘、呪泉郷の呪いを解くための手がかりを巡って騒がしい日常を送り始める……。
キャッチーな絵柄
高橋留美子先生といえば、絵が可愛い漫画家だと私は思います。
ファッションや髪型もどこか気が利いていて、キャラクターに愛着の持てる絵柄です。
仕草もまた独特で、例えば誰かが殴られた時なんかは、指の形をおかしな状態にしたまま宙を舞う演出は代表的です。
他にも、相手がへんてこなことを言ってる時や驚いた時に、目が金魚みたいにまん丸になるのも可愛い。
特に漫画を読んだ際に思ったことですが、絵が可愛すぎてついつい見とれてしまいます。
まるでイラスト集を眺めているかのように、うっとりしてしまうほどの可愛さ。そこが高橋留美子作品の第一の見どころかと思います。
一級品のお下劣さ
そして、忘れてはならないるーみっくわーるどの特徴は、この上ない”お下劣さ”。
可愛い絵柄で、奴らはとんでもないことをしでかします。
スカートを捲る、下着を盗む、胸を揉む、色仕掛けに騙し討ち、数え始めればきりがないほど下品な行為と言葉がとっても多い作品。
そこがまた魅力でもあり、さらに見ていくと、登場キャラがどれも濃い。
「自分大好きな連中が、嫌と言うほどエゴを押し通す作品だなぁ」と、客観的に思いながら見ていた記憶がある。
自身の希望を叶えるためなら手段を選ばず、闇討ちあり、痺れ薬あり、惚れ薬あり、記憶を失うツボだって押しちゃう始末。
特に九能小太刀は、やばい女ですね。リアルにいたら発狂ものの存在かと。
相手の身体を縛ってミドリガメくん(ワニ)の餌にしようとする姿は、ストーカー行為にしたってやり過ぎでしょ。
しかしながら絵柄が可愛いせいか、ノリが軽いせいか、何をやっても不思議と笑えてしまう。現実で同じことが起きたら、ひどいトラウマになりそうですけど。
アウトローで過激な行為こそ、この作品の持ち味であり、本質。このドタバタ感を楽しむのが、『らんま1/2』の醍醐味かと思います。
ところで、平然とした顔でみんないつもやってるけど、やかんで沸かしたお湯を頭からぶっかけるのって、相当にやばいよね。
そういうのを自然にやってのけるのが、昭和の漫画の良さですな。
女らんまこそ、主人公
早乙女乱馬が最も輝く時?
それはもちろん、女の子の時ですよ。
内面が男ということもあってか、平気で身体を武器に使うし、色仕掛けもお手のもの。女同士の戦いにも乱入できるし、女湯だって入れる。(ただでは済まないけど……)
むしろ男バージョンで登場した時には、早く女の子にならないかなと思ってしまう自分がいる。
「俺は男だ!」と口癖のように言い張り、早く本物の男に戻りたいと願う一方で、もういっそ女になっちまえよと思えるほど板についた女らんまのジレンマこそ、今作最大の見どころ。
正直言って、乱馬から女の子の要素を取り除いたら、ただの面倒臭いティーンになり果てるような気がしてならない!
それほど女らんまの存在は重要であり、上手いバランスで作ったものだと思います。
ちなみに女らんまに変身すると、なぜかアイシャドウが引かれていて、それがまた可愛い。
適当に作っているように見せかけて、案外抜け目ないところが、高橋留美子作品のすごいところですね。
キャスト情報
当時の主なキャストと、新作のキャストを比較してみましょう。
- 早乙女乱馬 : 山口勝平 → 山口勝平
- 女らんま : 林原めぐみ → 林原めぐみ
- 天道あかね : 日高のり子 → 日高のり子
- 天道なびき : 高山みなみ → 高山みなみ
- 天道かすみ : 井上喜久子 → 井上喜久子
- 早乙女玄馬 : 緒方賢一 → チョー
- 天道早雲 : 大林隆介 → 大塚明夫
- 響 良牙 : 山寺宏一 → 山寺宏一
- シャンプー : 佐久間レイ → 佐久間レイ
- 九能帯刀 : 鈴置洋孝 → ?
- 九能小太刀 : 島津冴子 → ?
- 久遠寺右京 : 鶴ひろみ → ?
- ムース : 関俊彦 → ?
- 八宝斉 : 永井一郎 → ?
- ナレーション : ? → 緒方賢一
”主な”と言いながら長文になってしまうほど、まさに錚々たる顔ぶれ。残念ながらすでに永眠された方もいらっしゃいますが、現在も活躍している人が多数。(主にコナンで)
「そのままでもイケそうな人ばっかりだけど」とは内心で思っていましたが、完全新作的アニメはほぼ当時のキャストのまま起用されています。
ネット上であらゆる声優予想が繰り広げられていただけに残念な気持ちもありますが、30年以上前の作品を同じキャストで新作なんて一種の奇跡だと思うので、豪華声優陣の方々にはぜひ同窓会みたいな気分で楽しんで貰いたいですね。
新作に伴う変更点
現役でもキャスト交代あり
過去に早乙女玄馬を担当していた緒方賢一さんが、新作ではナレーションに変更されているのはなぜなんでしょうね。現在も『名探偵コナン』のアガサ博士で絶賛活躍中なので、問題はないように思いますが。
玄馬は声を張る場面が多いので結構大変なのか、パンダの声はもうやりたくなかったのか。
他にも大林隆介さんは存命ですが、天道早雲を大塚明夫さんに交代しています。大塚さんがやるとだいぶ強そうな印象ですが、果たしてどうなることか。
まぁ、確実に”いい声”でしょうけどね。
未だ発表のないキャストも半分近くいますが、九能小太刀、ムースは過去のキャストが存命ということで、続投する可能性が高いかもですね。
九能帯刀役は誰に?
問題は九能帯刀ですよ。私の推しメンということもあり、ぜひ力を入れて頂きたい。
大好きだった鈴置洋孝さんが亡くなって以来、あらゆるアニメで代役の声優を起用してきましたが、まず頭に浮かんだのはブライト・ノアの代役として抜擢された成田剣さんですね。
マジで声がそっくりなのは驚きでした。あの再現度は凄すぎです。抜け感のあるキャラを演じる成田さんって、ちょっと想像できないですけど。
そういう点を踏まえると、私がおすすめしたいのはやはり宮野真守さんです。
九能帯刀のキザなセリフや、ギャグ要因として一級品のキャラは、あの人が演じるのが最も適していると感じました。
それだけに『うる星やつら』ですでに面堂役を演じられているのが悔やまれますね。
「またか」と視聴者たちから思われぬよう、別の方を起用する可能性が高そうで不安です。
久遠寺右京、八宝斉などもレジェンドの声優さんが演じてきただけに、誰になるのか楽しみなところです。
※放送後、九能帯刀役は杉田智和さんに決定したことが判明しました。これはこれでアリ!銀さん以来のハマり役かも。
新作の制作陣
新作アニメの制作は『呪術廻戦』や『チェンソーマン』でアクション演出の高い評価を受けたMAPPAが担当しています。
『らんま1/2』に果たしてアクションの見応えを求めるべきかどうか、甚だ疑問ではありますが、アクションが良いことに越したことはない。
『忘却バッテリー』でもドラマチックな演出やギャグカットの表現が上手くできていたので、期待が持てますね。
そして主題歌の担当は、アニメ『チェンソーマン』で「ちゅ、多様性。」を披露したanoちゃん。
TVアニメ「らんま1/2」
— 「らんま1/2」TVアニメ公式【2024年10月より放送/配信開始!】 (@ranma_pr) July 17, 2024
🍥オープニングアーティスト大発表!🍥
オープニングテーマを歌うのは、#ano さんに決定!🎶
anoさんからはアーティストコメントも到着!
▼詳しくはこちら!https://t.co/bFHAApsTBi#らんまアニメ #ranma #あのちゃん pic.twitter.com/spBKVQWJCZ
エンディングとオープニングで分けたりしないんでしょうかね。
今後追加で別の方が発表されたり?
anoちゃんはMAPPAと二度目の共演ですか。またぶっ飛んだ面白い曲作ってもらいたいです。
まとめ
いかがでしたか。
過去作に関する見どころや、現在のところ公開されている情報、今後に関する期待を込めて今回の記事を執筆させていただきました。
『らんま1/2』の本当の魅力、ぶっとんだゲストたちについてもたくさん語りたいところですが、マジで濃い連中が多すぎてまとまらないので、今回はこの辺にしておきましょう。
ちなみに私は、コルホーズ学園フリースケートの黄金ペア、三千院帝と白鳥あずさの出る回が大変好きでした……。
※これまた放送の直前に三千院帝役を宮野真守さんが演じられると知り、「そっちかぁ!」と驚かされましたが、他に誰が演じられるかと納得しちゃいました。
過去作の配信情報
過去作のアニメはこちら
コミックの購入はこちら
新作予告編
過去作と新作の見比べなんてやってみるのも一興ですね。新作アニメのPVを紹介しておきます。
新作では原作のどこまでが描かれるのか、改編はあるのか。
八宝斉の取り扱いは? パンスト太郎は出るの?
色々と考えるのも楽しみですけれど、早く知りたい。いちファンとしては、良いクオリティのものができることを願っています。
それでは、また。
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