『僕の心のヤバイやつ』は山田の嫉妬が可愛い!アニメはどこで見れる?

アニメ『僕の心のヤバイやつ』のアイキャッチ画像 アニメ
©桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会

※本ページはプロモーションを含みます。

僕は頭がおかしい。パイヨミです。

るんるん。

最近買ったスニーカーがとっても履きやすくて、珍しく当たりを引いたなって感じです。

右足の方が大きいのか、結構な割合で小指の付け根辺りが痛くなるんです。昔はそんなことあまり気にならなかったのに。それとも、恐ろしいほどの確率で当たりを引いていただけ?

どうやら私の靴運はとうの昔に使い切ってしまったらしい。なんて。

さて。今回はアニメ『僕の心のヤバイやつ』についてご紹介したいと思います。

正直、全く期待せずに見始めたんですが、これがまた面白い。ニヤニヤが止まらない作品で、初心な恋愛ものが好きな方には是非おすすめです。

それでは、どうぞ。

『僕の心のヤバイやつ』とは

作品の概要

アニメ『僕の心のヤバイやつ』は桜井のりおによる漫画が原作で、略称は『僕ヤバ』。2024年の9月時点で累計発行部数が550万部を突破している大人気作です。

桜井のりおと言えば過去に『みつどもえ』のアニメを見たことがありますが、これも面白かった気がします。詳しい内容まではちょっと覚えてないですけど、『みなみけ』をもうちょっと卑猥にした感じだったかしら。

……違うか?

本作は2019年に「次にくるマンガ大賞 2019」の第5位を記録したのち、あらゆる漫画賞にノミネートされ、2020年に「次にくるマンガ大賞 2020」第1位、続けて2021年には「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞 2021」の第1位を獲得しています。

連載は秋田書店の「週刊少年チャンピオン」で数話掲載したのち、同社のウェブコミック配信サイト「チャンピオンクロス」に移籍。さらに「チャンピオンクロス」と「Champion タップ!」が統合して開設された「マンガクロス」へ移籍しています。

何やら込み入った事情があるのかと思いましたが、本作はもともとウェブコミックの配信を予定しており、作品の宣伝のために序盤の数話を「週刊少年チャンピオン」に掲載したそうです。

あらすじ

あらすじ
中学2年の市川京太郎は、中二病の真っ最中。殺人にまつわる猟奇本を愛読し、自分とは対照的な存在である同じクラスの人気者・山田杏奈を覗き見ながら、日々殺人の妄想を繰り広げている。
ある日、市川が聖域である図書室を訪れると、そこには山田の姿があった。自分一人だと思い込んだ彼女は鼻歌を歌ったり、大口でおにぎりを頬張ったりと自由気ままに振る舞っている。
その後もイメージとはかけ離れた行動を繰り返す山田の姿に目が離せなくなった市川は、ハサミもなしに授業の資料作りを始めた彼女が紙を破り始める姿を見て、思わず声をかける……。

陰キャと陽キャの恋模様を描いた物語。ストーリーは市川の目線で進んでいき、彼の心情や、彼の目に映る登場人物の感情の変化を丁寧に描いている作品となります。

あの『みつどもえ』の作者がこれほど抒情的なお話を描いたとは驚きでしたが、所々に散りばめられたギャグセンスには光るものがあり、やはり得意技も健在だと思いました。

声優陣が実力派揃い

本作の声優陣は主人公カップルからそれを支える友人、姉、ママ、パパまで聞いたことのある名前がずらりと並び、隙がない感じです。

主なキャストをご紹介していきます。

市川京太郎 : 堀江 瞬
山田杏奈 : 羊宮妃那
小林ちひろ : 朝井彩加
関根萌子 : 潘 めぐみ
吉田芹那 : 種﨑敦美
足立 翔 : 岡本信彦
神崎健太 : 佐藤 元
太田 力 : 福島 潤
原 穂乃香 : 豊崎愛生
市川香菜 : 田村ゆかり
南条ハルヤ : 島﨑信長
イマジナリー京太郎 : 福山 潤
安堂カンナ : 井口裕香
半沢ユリネ : 上田麗奈
山田父 : 細谷佳正
山田母 : 皆口裕子

私も結構アニメは観ている方で、声優には興味を持って作品に触れていますが、今作はかなり実力派揃いなのではないでしょうか。

まさに新人からベテランまで入り乱れた陣営となっていて、有名作でメインキャストを務めている売れっ子ばかり。個人的に好きな声優さん多いですね。

特に市川の姉役に田村ゆかりさん、山の母役に皆口裕子さんとベテラン2人の共演はかなりレアだと思います。

また、山田の友人役であまり出番のない吉田芹那役に種﨑敦美さんを起用しているところは、「贅沢な使い方だなぁ」と思わざるを得ない。

そして、岡本信彦さんはいつ休んでいるのか。見ない日はない気がします。

アニメの内容は?

付き合うまでが一番楽しい

今作の一番の見どころは、何といっても主人公カップルの恋愛模様。

作品の冒頭ではどちらも相手を好きなわけではなく、主人公の市川京太郎は同じクラスの山田杏奈に対して好意とは別の妄想を繰り広げ、山田に至っては意識すらしていなかった。

偶然による関わりから市川に恋心が芽生えると、徐々に2人の心が揺らぎ始め、じっくりと時間をかけて恋を育んでいった感じです。

一つ一つのエピソードは本当に些細なものですが、彼の優しさや心遣いに触れた山田は加速度的に恋に落ち、いつしか自分からアプローチしていくようになります。

けれど肝心の市川は自分に自信が持てず、山田から好意を受けているなど断じて認められないため、ひらりと身をかわすように逃げてしまう。

そんな彼の様子を山田は”猫のような人”と表現していましたが、この距離感がたまらないほどもどかしくて、恋をしている感覚をリアルに体感させてくれます。

「付き合う前が一番楽しい」とはよく言いますがその通りで、相手に対する理解不能な感情がやがて恋心だと気づいた瞬間から、相手が自分をどう思っているのか、好意を抱いてくれているけれど、それが果たして恋愛としてなのか、友人としてなのか、自分は相手とどうなりたいのか。

些細な言動や振る舞いが気になって仕方なく、ヤキモキとしながら相手の反応を見て一喜一憂し、徐々に距離が詰まっていくのを感じる時間こそ、恋愛における醍醐味かと思います。

そういった意味では、第1クールの方が私は非常に楽しめました。

第2クールに至っては「もう付き合ってんじゃね?」と言わんばかりの相思相愛ぶりなので、告白前の関係性としては少しリアリティに欠けるのと、主人公の感情が爆発しすぎて観ているこっちもちょっぴり恥ずかしい気持ちにさせられてしまいました。

ヒロイン逆転と思いきや

知人に聞いた話では、本作は主人公の市川が可愛いとネットでも話題になっていた模様。

確かに、市川は可愛かった。

何が可愛いかというと、やはり恥じらいでしょうか。男子特有のごつごつとした空気感もなく、彼の存在はどこか中性的なイメージです。

むしろ市川がヒロインで、山田が男役なのかなと見始めた頃は思いもしたけれど、よくよく観ていくと山田には積極的な面があるとはいえ、とてもヒロインらしい人物として描かれている。

天真爛漫で可愛げがありつつ、男子の下ネタには辛辣。天然バカのように見えて実は繊細で、パーソナルエリアが近いわりに肝心な時は奥手。

間違っても男勝りな性格とは言えない。

第2クールまで見終えた私の感想としては、どちらも女子だったという結論に至りました。

市川の性別は男性の設定ですが、性質上は女性として描いたように思われるということです。

意図したものかは知らんけど。

男女の立場が逆転した例でいうと、『月刊少女野崎くん』の若松と瀬尾のカップリングがまさしく正反対な印象ですが、今作のカップルはどちらも男性的な面が感じられず、そこが面白いと感じました。

まぁ、男性特有の生理現象は頻繁に描かれていましたが、さっぱりと見られるような演出にしてくれてましたね。

大人にも刺さる理由

自身の過去を懐かしむ

中学生の初恋を描いた物語。

陰キャと陽キャの恋愛とは銘打っていますが、さほどぶっ飛んだエピソードもなく、現実でも起こりうる内容がほとんど。ラブコメ特有の偶然性はありますが……。

思春期特有の距離感や会話、性への関心など、とってもリアリティに富んでいる内容だからこそ、自身でも忘れていた過去を自然と回想するようになりました。

当時の自分はどのような思春期を送っていたのか。初恋は誰で、何がきっかけで好きになって、どんなことをしたっけ。

本作はそういった読者のノスタルジーを刺激し、過去の自身が経験した恋愛に共感する面を見つけながら楽しめる作品となっています。

成長物語の側面も

陰キャである主人公の市川には初めのうち友達がおらず、いわゆる”ぼっち”の立場にありましたが、山田との関わりから徐々にクラスメイトとも関係値を築き、最終的には友達と本気で語り合えるほどに成長します。

信頼できる相手から等身大の自己を肯定してもらえたことが自信につながり、彼は現状の関係性から変化することを恐れない姿勢を学びました。

これは恋愛だけに留まらず、恐怖や不安に対する克服という面において、大人にも当てはまるものだと思います。

だからこそ我々大人も心を動かされ、勇気をもらえるのでしょう。

純粋に応援したくなる

思春期の恋愛というものは初々しく、つい応援したくなるもの。

特に本作の主人公たちは目の前の現実に対して本当に一生懸命で、見ているこちらまで活力をもらえます。

上手くいけば嬉しくなるし、気まずい展開になるとこちらも少しもやもやとした気持ちになる。そういう没入感があるのは、やはりリアリティのある作風ゆえかと。

筆者の注目ポイント

恋に気づく瞬間

山田がいつ彼に恋をしたのか明確なエピソードを持たず、”劇的な何か”がないところが思春期の恋物語としては自然で良かったように思います。

恐らく自転車放り投げ時点から好感を抱いていて、ファーストフード店では明らかに意識し始めてますよね。些細な積み重ねによる相手への信頼と言いますか、そういう所からいつの間にか好きになっている、みたいな。

この点が、三次元に対する共感へとさらに結びつくように思えます。

もしかすると原作には分かりやすく恋に落ちた描写があるのかもしれませんが、私はアニメのみの視聴なので、その辺は分かりません。

秘密の共有

主人公たちの恋愛模様は主に2人きりの際に描かれていて、その時に経験した内容は基本的には周囲の者たちには秘密にしています。

これは山田が芸能人ということも理由の一つではありますが、彼女の中には内密に紡いでいく関係性に憧れを抱いている面もあるようです。

市川に関してはそもそも人前で目立つ行動を取るのを避ける傾向にあり、ましてや人気者の山田杏奈が相手となると釣り合わないと思われるどころか山田の株を下げてしまう恐れもあるためこそこそとするのは当然のように思います。

このひっそりと行う恋模様がまさに思春期特有の味わいに思え、見ている側としてはニヤニヤが止まらないわけです。

個人的に好きなシチュエーションは、「【karte6】僕は溶かした」で市川が山田の手を咄嗟に掴むシーンですね。

図書室での秘密の共有、ビデオ通話による親密な空気、ちょっぴりいけないことや、恥ずかしいことなど、胸に刺さる場面がたくさんあって、そんな彼らを覗き見ているような感覚がどうしようもなく面白いのかもしれません。

ちょうどいい友達の距離感

先ほど主人公たちは隠れて恋愛をしていると言いましたが、あまり嘘が得意ではない2人なので、周囲の親しい友人たちにはバレバレなんです……。

そんな彼らを温かい目で見つめながら放っておいてくれる友人たちが、私にはとても温かく感じられました。

特にいい仕事をしてくれるのが山田の友達である関根萌子で、彼女の存在に助けられる場面が多々あります。

クラスメイトが全体的に優しい子たちなのも、この作品の良さのように思えました。「山田に出会ったことで当たり前のものが特別に思えるようになった」と市川は答えていましたが、それも周囲の人間が本来的に温かいからこそ成り立つわけで、ここにぼっちに対して陰湿な真似をする連中が登場してしまうと台無しになってしまう。

その辺のバランスも込みで良い作品だったと思います。

映画版の制作決定!

2024年11月現在、アニメ3期に関しての発表は未だありませんが、9月29日に新宿バルト9で開催された『ファン感謝企画!! TVアニメ「僕の心のヤバイやつ」振り返り上映会~僕らはふたたび集まった』にて、本作の劇場版が制作されることが発表されました。

新規映像を加えたTVシリーズの特別編集版とのことですが、市川と山田のその後が描かれると言われては見逃せるわけもない。

残念ながら今のところ公開日に関しての公式発表はありませんが、ここまで来たら最後まで彼らの行く末を見守りたいに決まってる!

原作も合わせて読みながら、楽しみに待つことにいたしましょう。

日テレドラマ

アニメは原作の何巻まで?

『僕の心のヤバイやつ』は原作が未だ連載中とのことで、最新刊は2024年11月8日に発売された11巻となっています。

TVアニメ版では1期が原作の1~4巻、2期が原作の5~8巻分となっており、ここまでで友人としての彼らの関係が終わり、9巻からは新たに彼氏彼女としての関係を描く物語となっているようです。

私のようにアニメから入って続きが気になるという方は、9巻から読み始めるのがおすすめです。

コミックの購入はこちら

電子書籍はこちら

以下におすすめの電子書籍をいくつかご紹介しておきます。

まとめ

いかがでしたか。

数あるラブコメの中でも本作は断然おすすめできる作品となっていますので、見るかどうか迷っている方はぜひご視聴をおススメします。

予告編

予告編を紹介しておきます。

配信情報

【Hulu】今すぐ始める

【DMM TV】で観る

アニメ『僕の心のヤバいやつ』は上記以外にも複数のサブスクで配信されているので、興味のある方はぜひ一度調べてみて下さい。

それでは、また。

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