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ヒルコはいるんだ!パイヨミです。
12月になりました。もうすぐクリスマスですね。
クリスマスマーケットって毎年どこかしら探して行くんですが、前夜祭みたいな気分で何だか得した気分になりますね。
さて。今回はドラマ『全領域異常解決室』第1話から第3話までのあらすじと事件の詳細をご紹介します。
全部いっぺんに書いちゃうと長くなっちゃうので、何話に分けて順次更新していく予定です。
なお、ドラマ全体の見どころなどを載せた紹介記事も別にご用意していますので、本記事を読む前にご覧いただくと、さらに理解が深まるかと思います。
正式なサブタイトルはやたらと長いため、こちらで要約したものとなります。ご了承ください。
それでは、どうぞ。
全領域異常解決室のお仕事
全領域異常解決室、通称”全決“は大和朝廷時代から続く世界最古の捜査機関で、もののけ、あやかしなど世の中を騒がせる怪現象の究明を目的に設立されました。
現在は内閣本部直轄の機関となり、人の手には負えない超常現象や怪現象が起こると捜査協力が依頼されます。
基本的には局長の宇喜之民生(小日向文世)が内閣より依頼を受け、室長代理の興玉雅(藤原竜也)と元警視庁音楽隊の雨野小夢(広瀬アリス)が捜査に赴きます。
第1話「シャドーマンと神隠し」
あらすじ
警視庁音楽隊の雨野小夢は、「全決」への出向を突然命じられる。室長代理の興玉雅は、半年前から捜査中の“神隠し事件”について概要を彼女に伝えます。
現場に残されたのは被害者の衣服と所持品、そして大量の血液。ネット上では神の一柱・ヒルコと名乗る者が犯行声明を発表。死亡者が上位層であることから人々の中にはヒルコを崇拝する思想も浸透し始めていた。
警察との合同捜査に参加するため捜査一課に赴いた2人は、警部の荒波健吾(ユースケ・サンタマリア)、二宮のの子(成海璃子)、北野天馬(小宮璃央)たちと捜査資料の共有を行った。
現在の重要人物は元メン地下アイドルの松宮瑠偉(吉村界人)。これまでに起きた8件のうち直近の3件の第一発見者で、その全員が解散した後も彼とデートを重ねていた熱狂的な女性ファンだった。
松宮は1人目の被害者を目撃した直後から「ヒルコが見える」と動画サイトで話すようになり、それがSNSで話題に。「近くを通ると空間が歪んで見える」とヒルコに対する注意を呼びかけます。
現場近くの防犯カメラにモザイクのような人影が映りこんでいたことから興玉はシャドーマンの仕業かもしれないと推測しますが、果たして……。
ヒルコとは
ヒルコは日本神話に登場する神の一人です。
「古事記」においてはイザナギ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)との間に生まれた最初の神と記されていますが、不具の子に生まれたため葦船に入れて海に流され、その後は物語の中に一切登場しないようです。
シャドーマンとは
シャドーマンは呼び名が複数あり、シャドーピープル、シャドーパーソンとも呼ばれています。人型の影が現れる怪奇現象で、人間のように動くこともあるとか。
2006年から世界各地で目撃されるようになったほか、日本でも東京都の浅草寺の参道で人型の影が歩く様子がカメラで撮影されたそうです。
動きがとても素早く、単独で行動することが多いようです。見た人は体調不良に陥り、また出現時には爆発音がしたり、ポルターガイスト現象が起こったりするとも言われています。
事件の真相
犯人は8人目の被害者で、松宮が第一発見者として目撃した駿河美鶴(工藤美桜)でした。
松宮の熱狂的ファンである3人は彼の動画サイトをバズらせるため、神隠し事件に便乗。自分たちが被害者になったフリをして世間から存在を消すつもりでしたが、松宮を独占しようとした美鶴が他の2名を裏切って殺害。
真相に勘づいて憔悴した松宮に代わり、妻のひより(志田未来)がヒルコに対する注意呼びかけの緊急生配信を行った際、自身が彼と結婚していることを暴露したことから逆上した美鶴が彼女に襲いかかり、その場で全決に確保されます。
これで事件解決かと思われましたが、実を言うとファンの3人は妻のひよりによって唆され、計画を実行していたんですね。
アイドル時代から松宮を長年支えてきた妻のひより。稼ぎのためとはいえ、ファンとの肉体関係まで見ぬふりを続けるのは、さすがに心が限界だったのでしょう。
松宮は警察に逮捕されましたが、取り調べの際にも彼は「よく分からないもの」が見えていたことは本当のことだと供述しています。
実は雨野も捜査で現場を訪れた際、松宮が供述していた空間の歪みを経験していました。ひょっとして、私たち人間の常識を超える何かが、事件の裏に存在していた?
そして、次回へ続きます。
・犯人の裏に、さらに黒幕という展開!
・神隠しの残り5件は未解決
・シャドーマン、ヒルコは実在するのか?
第2話「狐憑きと集団失神」
あらすじ
名門校として知られる葛乃葉女子高等学校では、集団失神が相次いでいた。教師や生徒を含め、およそ全体の7割が失神を経験。ヒルコによる犯行声明も出されたことから全決への依頼があり、興玉雅と雨野小夢は現場の調査に向かった。
校内を案内してくれたのは、生徒会長の剣持日向(清乃あさ姫)でした。彼女は2ヶ月前に元生徒会長で親友でもあった白石一香(井上音生)を飛び降り自殺で失っています。
そして1ヶ月前には、生徒たちから「イケメン先生」と呼ばれる歴史教師の池神春来(中尾暢樹)が突然失踪する事件があった。
これらの事件について語る剣持を遠目に観察する、怪しげな生物教師の山杉幹夫(林泰文)。校内を探索していると興玉が敷地の一画にあったはずの祠がなくなっていることに気づき、なぜなのか剣持に尋ねると、古くなっていたので山杉が解体したと説明した。
祠の残骸を見た興玉は集団失神の原因が祟りのせいだと気づき、全校生徒の前で”狐憑き“によるものだと説明するが……。
狐憑きとは
狐憑きとは、狐の霊が人に取り憑いて精神錯乱状態に陥らせる現象のことです。
精神薄弱者や暗示にかかりやすい女性に多く見られ、憑かれると狐のような行動を取ったり、あらぬことを口走ったりするのが典型的な症状のようです。
古くは平安末期の今昔物語の手記にも記されていて、藤原実資の「小右記」には狐憑きに関する記述が数多く見つかっています。
事件の真相
稲荷の神の怒りを鎮めるには自身の罪を告白し、心を清めてからお祓いする必要があると全校生徒の前で呼びかけた興玉は、校内に目安箱を設置。
「お稲荷様の下に祟りの証拠が眠っている」という投書を見た興玉が祠のあった場所を掘り返すと、失踪した池神の遺体が埋められており、それを見た山杉は突然剣持を人質に立てこもり事件を起こした。
彼は剣持と白石が学校で禁止されているアルバイトをする現場を目撃。黙っている代わりに女子生徒の盗撮を強要し、その辛さから白石は自殺。彼女らの状況に勘づいた池神を殺害した!
……というのが雨野の推理でしたが、事実は全くの逆さま。
アルバイトの現場を目撃したのは池神で、彼女らに盗撮を強要したのも彼。白石の自殺後、状況に勘づいた山杉が諭すと、池上は彼にすべての罪をなすりつけようとします。それを知った剣持がもみ合いの末に池神を殺害してしまい、彼女を殺人犯にすまいと山杉が証拠を隠滅したわけです。
池神が倒れた場所に祠があったため、バラバラに破損してしまったんですね。
学校で起きた不可解な事件についてはこれで一応の解決を迎えましたが、肝心の集団失神の原因については、祠の中にあった井戸の息抜き用の竹筒が破損したことによりメタンガスが発生し、溜まったガスの作用で失神が起きていたと興玉が説明します。
ちょっとよく分からんが、そうなのか?
山杉は祠の重要性を理解しており、その付近で発見した”ケサランパサラン”を大事に育てるような信心深い面もあるため、理由もなく祠を解体するような人物には思えないという観点から真犯人が浮かび上がったそうです。
ちなみに山杉が”ケサランパサラン”を発見するに至った経緯は、人形町にある豊玉神社を参拝してお願いしたことによるものでした。
別の場面では豊玉神社を参拝する宇喜之の姿があり、すれ違った巫女に対し、「最近、暴れすぎじゃないですか?」と忠告する場面も……。
そして、次回へ続きます。
・犯人と思わせて、実は高潔な教師だった。
・集団失神の原因は本当にメタンガス?
・豊玉神社の巫女は一体何者……?
第3話「タイムホール殺人事件」
あらすじ
高層マンションの庭園に空から物体が落下する事件が発生。今回もヒルコから犯行声明が出され、興玉雅と雨野小夢は現場に向かいます。
落下物の中に何者かの左足と小型機の一部が含まれていたことから、興玉は“タイムホール”によるものかもしれないと推測。
発見された左足はDNA鑑定の結果、重力理論の世界的権威である真鍋哲(神保悟志)と判明。タイムホール研究の第一人者だった彼は、4年前に小型機での移動中に機体ごと失踪しています。
興玉は4年前に真鍋と主任研究員の常見真紀(山口紗弥加)がタイムホールに繋がる時空制御に成功したと発表したことを話題に上げ、その後常見のデータ捏造が発覚して解雇されたことについて言及した。
データ捏造の件が原因でタイムホールの研究は打ち切られ、その1カ月後に真鍋が失踪。彼の研究所を訪れた興玉と雨野が現在の室長である片桐凛太朗(森下能幸)に話を伺っていると、そこにタイミングよく常見から電話がかかってきた。
データの捏造は全くのデマで、その情報を流したのは研究員の古庄(山田キヌヲ)だと主張する彼女。全決の2人を自宅に招くが……。
タイムホールとは
タイムホールまたはワームホールは、時空の歪みを利用して過去や未来へ行き来が可能な異次元媒介装置のことです。
時空のある一点から別の離れた一点へと直結するトンネルのような抜け道で、仮に通過可能な構造であれば、そこを通ると光速よりも速く時空を移動できるようです。
事件の真相
常見は自室にラボを作り、タイムホールの研究を続けていた。彼女は真鍋が他の時空に存在するのではないかと手がかりを探っている。
その後、スパイ企業に拉致された常見。彼女を助けようと現れた興玉、雨野も捕まり、人気のない廃ビルに運ばれると、そこに現在の室長である片桐を呼び出した。
常見の命を案じる彼の様子からタイムホールが実在することを確信した興玉は、4年前に真鍋が乗った小型機は、片桐が爆弾を搭載して爆破したのではないかと推論を述べる。
それがズバリ的中し、「データ捏造のデマを流してタイムホールの功績を独り占めしようとしていた真鍋に天誅を下した」と片桐は語りだした。
ですが、デマの情報を流した真犯人が古庄だと知り、口論の末に彼女を殺害。遺体はバラバラにして海に捨てたものの、どういうわけか右手首だけがビルの屋上で発見された。
そこまで片桐の自供を引き出したところで、興玉はスパイ企業に扮した2人が全決の協力者である芹田正彦(迫田孝也)と村主虎飛矢(名村辰)だったことをネタばらし。
一連の拉致騒動は、片桐に真実を話させるための罠だったわけです。
その場で彼を逮捕し、事件は無事解決。遺体の一部が空から降ってきた原因は、ファフロツキーズ現象だと興玉は警察に説明します。
さすがにちょっと、無理やり感が否めない。
雨野もどこか納得がいかない様子です。
実は常見の自宅を訪れた際、対応してくれたハウスメイドが神隠し事件の現場付近で見かけた女性と同一人物であることに彼女は気づきます。
改めて調べ直すと、すべての事件現場の防犯カメラにその女性の姿が映りこんでいることから、彼女がヒルコではないかと雨野は推測します。
ちなみにその女性は第2話で登場した豊玉神社の巫女とも同じ人物で、宇喜之からは最後通告のように「そろそろ気づかれますよ……」と忠告される描写も。
そして、次回へ続きます。
ファフロツキーズ現象とは
ファフロツキーズ現象とは、その場にあるはずのないものが無数に降り注ぐ現象のことです。
竜巻による飛来が仮説としては最も有力ですが、他にも飛行機からの散布や鳥が咥えた獲物の落下、錯覚、悪戯など数多くの仮説が立てられています。
・タイムホールは実在した!
・興玉は何かを隠している。
・豊玉神社の巫女がヒルコ……?
まとめ
いかがでしたか。
序盤はヒルコ事件に関してあまり進展が見られないのと、超常現象が起こりそうで起こらない部分がもどかしくもありますが、たくさんの伏線やドラマ性が散りばめられていて、今後の展開が気になる作りになっています。
また、ミステリーとしても裏の裏をかく展開が非常に見応えを感じさせるので、興味を持った方はぜひ本編をご覧ください。
予告編
予告編を紹介しておきます。
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次回は第4話から第6話の解説を予定しています。
今回の記事を面白く読んでくれたという方は、引き続きお供いただければと思います。
それでは、また。
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