『全領域異常解決室』の原作は?豪華キャストによる本格ミステリー!

『全領域異常解決室』のアイキャッチ画像 ドラマ/番組
© Fuji Television Network, Inc.

※本ページはプロモーションを含みます。

全決でいいですよ、長いので。
パイヨミです。

風邪をひくと、咳だけ長い間治らないんです。

人前でも抑えきれないもんだから、こいつは「やべー病気のやつだ」と思われているに違いありません。ただの喘息なんですけどね。

さて。今回は不可解な異常事件の謎に挑む本格ミステリードラマをご紹介します。

俳優界のやべー天才、藤原竜也さんが出演している連続テレビドラマということで、私としても期待値が高めになっています。

初めから全話観ることを想定したユニークな構成には脚本家の自信と強気な姿勢が伺え、その罠に嵌った私はついつい次の回が気になってしまう。

人間というものは、本当に……。

それでは、どうぞ。

全領域異常解決室の原作は?

ドラマの概要

『全領域異常解決室』、通称『全決』は2024年10月9日からフジテレビ系「水曜22時枠」で放送された1話完結型のテレビドラマです。

本作には原作がなく、完全オリジナル脚本となっています。

もののけ、あやかしなど世の中を騒がせる怪現象の究明を目的に設立された”全決”は、大和朝廷時代から続く世界最古の捜査機関。現在は内閣本部直轄の機関として、超常現象が起きた際に捜査協力を行っています。

身近な現代事件×科学では解明できない不可解な異常事件という、新しい世界観で繰り広げられる謎解きが非常に魅力的な作品です。

作品のあらすじ

あらすじ
ある日、警視庁音楽隊カラーガードの雨野小夢あまのこゆめは「全領域異常解決室」通称「全決」への異動を命じられる。そこで出会った室長代理の興玉雅おきたまみやびは、現在捜査中の”神隠し事件”について彼女に説明した。
ネット上では神隠しについて”神の一柱・ヒルコ”と名乗る人物により犯行声明が出され、事件を追っていくとその後も不可解な異常事件が起こる度にヒルコが犯行声明を発表していく。
果たしてこれは、本当に神であるヒルコの仕業なのか?事件を真相へと導くため、雨野と興玉を含む全決のメンバーはヒルコの正体を暴きにかかるが……。

製作スタッフ・主題歌

  • 脚本黒岩勉
     ↳『僕のヤバイ妻』『ラストマン-全盲の捜査官-』などを手掛けたヒットメーカー。
  • 演出石川淳一
     ↳『リーガル・ハイ』や『絶対零度~未然犯罪潜入捜査』などを演出。
  • 企画・プロデュース成河広明大野公紀
  • 音楽小西 遼
  • OPテーマ清水美依紗「TipTap」
  • EDテーマTOMOO「エンドレス」

出演キャスト

興玉雅藤原竜也

全領域異常解決室の室長代理。知識、記憶力、洞察力を兼ね備えた超常現象のスペシャリスト。

雨野小夢広瀬アリス

警視庁音楽隊カラーガード出身の警察官。初めはオカルトや超常現象など信じなかったものの、捜査を進めるうちに少しずつ“真実”を知りたがるようになる。

宇喜之民生小日向文世

全領域異常解決室の局長。異常事件が発生すると内閣本部より依頼を受け、全決を出動させる。政財界にも幅広い人脈を持っている。

荒波健吾ユースケ・サンタマリア

警視庁捜査一課の警部で、ヒルコ専従班の班長。オカルトを揶揄して全決に敵対心を抱いているが、現場ではしぶしぶ捜査に協力してくれる。

二宮のの子成海璃子

警視庁捜査一課の警部補で、ヒルコ専従班。オカルトには否定的で、全決に対する当たりが強い。

北野天馬小宮璃央

警視庁捜査一課の巡査部長で、ヒルコ専従班。オカルトに興味津々で、全決と関わることでさらに詳しくなっていく。

芹田正彦迫田孝

デリバリースタッフ。全決からの依頼なら物でも人でも何だって運ぶ。情報収集にも長けている。

豊玉妃花福本莉子

事件が起きるたび、現場に姿を現す“謎多き女性”。警察からは「ヒルコ」だと疑われている。

直毘吉道柿澤勇人

内閣官房国家安全担当審議官。不可解な異常事件が発生した際には全決に解決を依頼する。

Jungkook I am Still

作品の見どころ

本格ミステリードラマ

本作は1話完結型のドラマで、1話ごとに一つの事件を解決していく仕組みとなっています。

基本的に全決が動くのはヒルコが起こしたとされる異常事件のみですが、それを追っていく中でまた別の事件に遭遇し、現代事件の解決を行うのが前半戦の物語となります。

「本題の異常事件は解決しないのかよ」と思いつつ、偶然に遭遇した現代事件が思いのほか高度なギミックで作りこまれており、裏の裏をかいたような推理でようやく真犯人へたどり着くことができるくらいの見応えになっているんです。

主人公の一人である興玉雅は異常なまでの知識、記憶力、洞察力を兼ね備えており、その能力を生かして事件を解決する様子にも爽快感を覚えますし、犯人もただの愉快犯ではなく、動機がいかにも人間らしい欲深さや屈折した心によるものが原因のため、事件の真相を暴く際にはどこか心揺さぶられるものがありました。

現代事件×怪奇現象

本作のテーマは、古くから言い伝えられている神話や怪奇現象。全決が政府から依頼される案件もそれらの可能性を秘めた異常事件です。

先ほども述べたように、真相は人間が起こした事件であり、それを”怪奇現象に見立てていた”という手法を取っています。

それゆえ私たちは1話、2話と視聴を進めるうち、こう思うようになります。

「次もどうせ、何かのトリックなんでしょ」

本作はそんな視聴者の思い込みを逆手に取り、少しずつ”不可解な部分”の本質を見せてくる。見立てから始まった犯行は、いつしか本当に起きた怪奇現象へとすり替えられていく。

気づいた時には思わせぶりだった神様や特殊能力が当然のごとく実在していて、これまで解いてきた現代事件の中にも不可思議な現象が紛れ込んでいたことを知らされます。

この仕組みがかなり周到で、今さっき前半を終えたにも関わらず、再度初めから見直したくなってしまうわけです。

後半に勢いづく構成

リアルな現代事件と怪奇現象のかけ合わせが魅力的な本作。

正直言って、バチバチの怪奇現象や特殊能力を期待して見始めると前半は物足りなく感じられるかもしれません。ミステリードラマとしては確かに優秀ですが、そもそも求めている方向性とは違うものを見せられているわけで、そこに対する不満は確かにあります。

ですが、序盤からすでに違和感のようなものはそこかしこに漂っていて、きっと本物の怪奇現象が出現にするに違いないという予感が常にある。

その期待に応えてくれるように、怪奇現象の罠は少しずつ視聴者を巻き込んでいき、徐々に人間の手に負えない状況に陥っていく。

特殊能力のギミックを駆使したバトルや事件解決など、折り返しの時点で神様や怪奇現象の実在を知らされてからは、加速度的に面白くなっていきます

過去の名作が恋しくなる

本作を見ていると、私は何となく過去にハマった『SPEC』や『ケイゾク』を思い出しました。

こちらも刑事もので、作中に特殊能力や不可思議な現象が登場するため、「あれ面白かったなぁ」などと懐かしみながら、全決を視聴しています。

これを見終わったら、また見てみようかしら。

ちなみに『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』は、こちらで視聴が可能なようです。

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視聴率が伸びてない?

本作の視聴率、6話までのところを見ていきたいと思います。

初回放送時の視聴率は6.5%とまずまずの滑り出しでしたが、その後は1話ほどの視聴率が出ることもなく、話数を重ねてもあまり伸びていない印象です。

第2話の視聴率:4.5%
第3話の視聴率:4.9%
第4話の視聴率:5.2%
第5話の視聴率:5.4%
第6話の視聴率:5.2%

現在のドラマの平均視聴率はおよそ3.6%という情報をどこかで耳にした覚えがあるので、完全にコケた作品ではありませんが、それでも前半の時点では人気作と呼ぶに相応しくない感じです。

ですが、脚本を担当されている黒岩勉さんは「この物語は7話から始まります」と明言しており、6話までの印象と7話以降の展開はがらりと変化していきます。

実際に6話からは神と呼ばれる者たちが続々と登場してくるため、それまでの物語は序章に過ぎず、後半戦に向かうほど本格的な物語の展開と伏線回収が繰り広げられます

また、第5話放送後には内容がSNSで大きな反響を呼び、「#ゼンケツ」が世界トレンド2位にランクインするほどの人気。

FODやTVerでは週間視聴ランキング1位を何度も獲得しています。

後半は怒涛の展開ゆえ、最終回に向かうにつれて視聴率の向上も見込めるかもしれません。

全領域異常解決室は実在する?

全領域異常解決室など、いかにも胡散臭い組織。

絶対にこんなものは存在するはずがなく、いかにも二次元的な発想だと私は思っていたのですが、まさかの実在するということが、公式サイトにて発表されていました。

全領域異常解決室とは、2022年にアメリカの国防総省で実際に作られた組織です。未確認飛行物体(UFO)を含む、“異常現象”に政府レベルで対応するという新しい専門機関になります。

引用:『全領域異常解決室』公式サイト © Fuji Television Network, Inc.

アメリカで作られた組織がモデルとは……。

2022年という比較的新しい時期に設立されたのは、何かきっかけがあったのでしょうか。

米国での呼称はドラマと少し違い、『全領域異常対策室』略してAAROで、未確認飛行物体(UFO)や未確認異常現象(UAP)のデータ収集や調査、情報公開などを行う機関のようです。

恐らく主な取り組みとしては、未確認飛行物体(UFO)の陰謀論や情報隠蔽の疑念の払拭、温暖化の影響による未確認異常現象(UAP)対策などでしょうが、アメリカが設立するくらいなので、宇宙人との関わりも無きにしも非ず、と思ってしまいますね。

今後の地球はどうなっていくのか。実はアメリカは宇宙人と関わりを持っていて、他国に先んじて別の惑星への移住を開始するのではないか。

本作を見ていると、このような妄想すら「現実なのでは?」とふと思わされます。

まとめ

いかがでしたか。

本作の主演を務める藤原竜也さんは1997年に放送されたフジテレビのドラマ『それが答えだ!』以来、実に27年ぶりにフジテレビで連続テレビドラマの主演を演じられます。

映画にしか顔を見せない人ってイメージでしたから、今回のキャスティングには驚きでした。

非常に凄みのある演技を見せてくれる方なので、今後も期待していきたいと思います。

予告編

予告編を紹介しておきます。

配信情報

次回は、第1話から第3話までの内容をネタバレ解説していきたいと思います。興味のある方はこのまま次の記事をご覧ください。

このドラマはきっと、後にバズる。

それでは、また。

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