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韓ドラ『白雪姫には死を』のキャストは?殺人事件に潜む真実と欲望!

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韓ドラ『白雪姫には死を』のキャストは?殺人事件に潜む真実と欲望!

本ページはプロモーションを含みます。

天国から見ててくれ。
パイヨミです。

さて。今回は韓国ドラマ『白雪姫には死を -BLACK OUT』をご紹介したいと思います。

序盤から引き込まれる要素が多く、ほとんど一気見に近い勢いでした。

いやはや、本作が優れたミステリー作品であることは間違いありませんが、これほどまで主人公が惨めで胸糞の悪い展開は滅多にお目に掛かれないでしょう。

作品のあらすじや見どころを解説していくので、未視聴の方は参考にしていただければと思います。

それでは、どうぞ。

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韓国ドラマ『白雪姫には死を』とは

原作はドイツ小説

韓国ドラマ『白雪姫には死を -BLACK OUT』は2024年8月16日より韓国の放送局MBCにて放送されたテレビドラマです。

高校卒業間近に友人と恋人の殺害容疑で逮捕され、10年の刑期を終えた主人公が故郷の村に戻って真犯人を探すお話。

殺害当日は、酒に酔っていて記憶がないんです。

真犯人は誰なのか? ひょっとして、本当に自分が2人を? 村人に全く歓迎されていない状況下でそんな重荷を背負いながら、事件の謎を追っていきます。

話数:全16話

監督:ビョン・ヨンジュ
脚本:ソ・ジュヨン
原作:ネレ・ノイハウス

原作はドイツのミステリー作家が書いた小説で、韓国向けに一部演出に修正を加えているようです。

記事の後半で原作の書籍情報も紹介しているので、是非ご覧ください。

あらすじ

医大に合格した人気者の高校生コ・ジョンウは、恋人と友人の殺害容疑で逮捕され、状況証拠に基づき懲役10年の判決を受けたが、どちらも遺体は見つからなかった。
出所したジョンウが故郷を訪れると、村人たちは彼を非難し、敵意を剥き出しにする。
汚名の返上と犠牲者たちの遺体の発見を決意し、ジョンウが独自に捜査を開始した途端、これまで発見されてこなかった友人シム・ボヨンの白骨遺体が発見される……。

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韓国ドラマ『白雪姫には死を』のキャストは?

主要キャラクター

コ・ジョンウ:ピョン・ヨハン

クラスの人気者だった彼は、同じクラスの恋人と友人を殺害した容疑で10年の懲役刑を受ける。
身に覚えのない殺人の真犯人を探るべく、出所した彼はムチョン市にある故郷の村で独自に捜査を開始する。

ノ・サンチョル:コ・ジュン

ムチョン市に配属されたばかりの刑事。
元々はソウルの広域捜査隊で活躍するエリート刑事だったが、とある事件をきっかけに地方の村に左遷された。

チェ・ナギョム:コ・ボギョル

本名はチェ・ドンミで、ジョンウの同級生。現在は人気女優として活躍。高校時代からジョンウを一途に想い続け、獄中生活を送る彼を献身的に支え続けた。

ハ・ソル:キム・ボラ

休学中の医大生。スクーターで全国を回っている途中、偶然立ち寄ったムチョンガーデン(レストラン)で住み込みで働くことになった。

ヒョン・グタク:クォン・ヘヒョ

ムチョン警察署署長。
ジョンウの父とは幼馴染で親しい仲だったが、彼の父の死後は後見人としてジョンウの面倒を見ている。

イェ・ヨンシル:ペ・ジョンオク

ムチョン市出身の国会議員。
民衆からの支持も厚く、女性初の道知事を目指している。

シム・ドンミン:チョ・ジェユン

シム・ボヨンの父親。
酒を飲むと暴力を振るう傾向にあったが、娘の死後はジョンウに恨みを抱き、母親のチョン・グムヒに日々嫌がらせをしている。

人物相関図

主人公を蔑視する刑事

ムチョンに配属されたばかりの刑事ノ・サンチョルはジョンウが殺人犯だと知り始めは蔑視するが、執拗に事件の形跡を辿りながら遺体の発見を目指す彼の姿勢に違和感を覚え始める。

白骨遺体が発見されてから当時の事件について調べ始めると不可解な点がいくつも見られ、村人たち対して不信感を抱くと共に、ジョンウが殺人犯であるという確信が薄れていきます。

やがて二人は協力関係を築き、事件の謎を追っていくわけです。

主人公の友人たち

ジョンウと関わりの深い5人の友人たち――。

チェ・ナギョム、ヒョン・スオ、ヒョン・ゴノ、ヤン・ビョンム、シン・ミンス。

犠牲者の2人を含む彼らはジョンウとよく行動を共にしており、事件当日も受験が終わったお祝いにみんなで酒を飲む約束をしていた。

出所したジョンウに再会した彼らは皆一様に歓迎しているように見えたが、ジョンウが事件について捜査を始めると曇った表情を浮かべ、どこか目を背けようとしている

スオとゴノは一人二役。片方が自閉症という難しい役どころです。

父親たちは旧知の仲

ジョンウの友人たちと、彼らの父親たちは全員が昔なじみです。まぁ、狭い村なので。

事件の後で身体を悪くしたジョンウの父コ・チャンスが亡くなり、ミンスの父シン・チュホが彼の所有していたムチョンガーデンを引き継ぐことに。そこでジョンウの母チョン・グムヒが従業員として働くという歪な関係になっています。

お店にはボヨンの父シム・ドンミンやビョンムの父ヤン・フンスが入り浸り、グムヒに嫌がらせを行っています。

閉鎖的な村って怖いですねぇ。

韓国ドラマ『白雪姫には死を』の見どころ

堅実なミステリー

本作を通してすべて見たところ、奇をてらった展開などは見られず、とても現実的なお話だと感じました。

動機を始め、トリックにおいても信じられないような奇行に及んだというより、目の前の問題を解決しようとそれぞれが仕方なく選択した結果の積み重ねや偶然性により最悪の事態を招いたという感じでしょうか。

それゆえキャラクターの心情にリアリティがあり、観ていて腹立たしさや悲しさが溢れました。

あんなリアルには遭遇したくないけどな。

序盤から主人公がひたすらに可哀想で、これまでに見てきた中でもかなり上位に数えられそうです。

遺体が見つかっていないことや、異様に彼らの家族を憎み、軽蔑し、村から排除しようとする姿勢がどこか胡散臭く、次の展開にとてつもなく興味を惹かれます。

村人の誰かが事件に関わっているに違いない。誰だろう? こいつか? あいつも怪しいな……。

事件の関わりを感じさせる発言や怪しげなムーヴなど、冒頭から少しずつヒントを見せていくため、色々と考察しながら観れる作品でした。

人物像のギャップ

さらに本作が魅力的な点は、登場人物たちのイメージのギャップです。

事件の真相が見えてくるほどにそれぞれが抱える問題が露見し、初登場時からは想像もつかなかった人物像が浮かび上がってきます。

「こいつは良い奴そう」「この人はそんなひどいことはしないでしょう」なんて先入観を持って観始めると、人格の落差に驚かされること間違いなしです。

あいつとあいつは、未だに顔を思い出すくらい腹立つわぁ。

”実は悪いことをした人”という事実を知ってからその人物を改めて見ると、なぜかそう見えてくる。

「こんなに人相悪かったっけ?」などと思わされるのは俳優陣の演技がとても素晴らしいことも大いにありますが、思い込みというものの恐ろしさを露見する、怖い作品だと感じました。

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韓国ドラマ『白雪姫には死を』の残念な点

以下はネタバレを多く含む内容となります。
未視聴の方はご注意ください。

最後まですっきりしない

”胸糞が悪すぎる”という点は、本作のデメリットになりうることは当然のこととして、さすがに最後はすっきりさせて欲しかった。

完全にネタバレとなりますが、以下に消化不良に至ったと思われる内容を解説していきます。

主人公のキャラが弱い

まず個人的に感じたのは、主人公の存在感がいまいちだということです。

前半は良かった。差別を受けながらも寡黙な姿勢を貫き、内に秘めた執念で事件の謎を追う。

問題は後半に差し掛かり、真相が明らかになってきた頃。村人たちが悪者へ豹変する怪演を次々に披露してくれるなか、彼だけは序盤とキャラの勢いが変わらない

証拠を突きつけてちょっと強めに出ようとしても、逆に言い負かされて微妙に気まずい空気のまま涙目で悔しそうに去っていく。

優しい人柄であることは分かりますが、できれば後半は、一皮剥けた堂々たる姿が見たかった。

”ボヨン殺し”解明までがピーク

本作は全16話のうち、10話以上をボヨン殺しの真相に使います。

ダウンの死の真相については本当におまけ程度で、それも殺害犯は村人でもないじゃねーか。

『白雪姫には死を』という大げさなタイトルをつけ、恐らくダウンがその役に相当する(原作ではただ見た目が白雪姫に似ているかららしい)にも関わらず、完全に名前負けしていると感じました。

ナギョムの扱いが粗末

これは個人的な見解ですが、私としては”ナギョムがすべての事件の黒幕であったら面白かったのに”と感じました。

実際は単なる目撃者&後処理係で、純粋にジョンウのことが好きなメンヘラでしかなかった。

例えば、ジョンウの周りにいる女どもが邪魔で、彼女らを殺害したばかりか、その罪をジョンウに被せることで完全に世の中から孤立させ、献身的に尽くす自分だけが彼の心の拠り所であろうとしたという魂胆だった方が、もっと気持ちが悪くて良かったと思います。

勧善懲悪として不十分

村人の大半は悪人で、特に素晴らしい悪人っぷりを見せてくれたのはヒョン・グタクでした。

思えば、彼が悪人として強すぎたように思えます。証拠の隠滅、根回し、立ち振る舞いなど全てにおいて隙がなく、最後まで主人公たちは太刀打ちできなかった。

死体が地下にあったから自殺を図って終わり、というのはあまりにすっきりしませんでした。

これは全体的に言えることですが、もう少し主人公たちが犯人の心理を追い込んでいく描写があれば、これまで善人面してのうのうと生きてきたクズどもを懲らしめた感じがして良かったと思います。

ちょっと長くなりましたが、途中まで素晴らしい作品だったからこそ詳しく書きました。

ガン二バル

『白雪姫には死を』の原作を読むには?

シリーズで発売中!

韓国ドラマ『白雪姫には死を -BLACK OUT』は、ドイツの小説家ネレ・ノイハウスが書いたミステリー小説『白雪姫には死んでもらう』が原作となっています。

韓国ドラマ版では主要な刑事がノ・サンチョルのみで描かれていますが、実は原作では冷徹でカリスマな捜査班長ボデンシュタインと、格別な直観で事件を解いていく刑事ピアという2人の刑事が登場します。

彼らが活躍するタウヌスシリーズが人気となっており、その第4弾が『白雪姫には死んでもらう』です。

現在は第10弾まで執筆されている長期シリーズです。

作風が気に入った方は、第1弾の『悪女は自殺しない』から順に読破していくのも面白いかもしれませんね。

ちなみにシリーズの最高傑作と言われているのが、第3弾の『深い疵』です。

『白雪姫には死んでもらう』

『深い疵』

韓国ドラマ『白雪姫には死を』の配信は?

いかがでしたか。

事件の謎が気になり過ぎてついつい一気に見てしまいましたが、残り5話くらいは正直しんどかった。

胸糞の悪い場面も多く、観る人を選ぶとは思いますが、ミステリーとして秀逸な作品であることは間違いないので、興味のある方はぜひご覧ください。

韓国ドラマ『白雪姫には死を』予告編

予告編を紹介しておきます。

韓国ドラマ『白雪姫には死を』配信情報

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本作が好きな人におすすめ

『ダーク』

閉鎖的な村が舞台、人間の嫉妬と欲を描いたミステリー作品という点から『ダーク』をおすすめしたいと思います。

こちらはSF要素があり、家族構成なども複雑です。

個人的には、トップレベルの名作。

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本ページの情報は2025年9月現在のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

それでは、また。

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