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死ぬほど好き〜。パイヨミです。
2024年4月27日から開催中の『伊藤潤二展』。
9月まで開催しているのでもう少し寝かせておくつもりでしたが、我慢しきれず世田谷文学館まで足を運んできました。
ファンにはたまらないマニアックな展示で、大満足の仕上がりでした。
それでは、どうぞ。
撮影OKという神対応ぶり
受付について早速驚いたのは、展示品のすべてが撮影OK(動画はNG)だったこと。
スマホを片手に作品を眺めながら、好きなタイミングで記録に残せるのは嬉しい限りでした。
時々夢中になって撮影を忘れましたが、なるべく撮るようにしていた(前半のうちは……)ので、画像を含めて感想を書いていきたいと思います。
原画を中心とした展示
展示品は主に原画。世に出る前の姿を見られるのは貴重な体験でした。
ドアノブの位置など細かなところを修正した跡があり、我々が読んでいるのは調整を終えたまさしく完成品なのだということを改めて実感しました。
四つ辻の美少年の登場シーンは、初めは霧の量がもっと多かったんですね。
ホワイトで修正した跡が見られました。
漫画を描く側の知識が全くないので、単純に「すごいなぁ」くらいの感想しか私には持てませんが、詳しい人が見るともっと色んなことに気づけるんでしょうか。
伊藤潤二がほとんどの作業を一人で行うことは有名ですが、確かに原画を見ていると、人物と背景のタッチにより一体感が感じられます。
展示品の下に先生がコメントを載せてるのもあるんですが、これがちょっと面白い。
「こんな気持ちで描いてたの?」と、漫画を読むだけじゃ知れない事実もあって、見方が変わりますね。
あと、原画って当然ながら吹き出しの台詞も書いてあるでしょ?
あれってもはや、漫画を読んでる気分。
「あ、これ好きなシーン」なんて思いながら、今まで読んだ漫画の記憶が呼び覚まされたりして、個人的には通常の展示よりも見ていて楽しかったです。
絵画展って、時々行くんですけど、どうも途中から飽きてくるんですよね。
やっぱり私には純粋な美の追求より、娯楽の方が向いてるのかも。
やっぱり富江は良い
第1章の「美醜」は、冒頭から富江三昧。
富江好きの私としては、かなりテンションが上がりました。
限定的なシーンとはいえ、歴代の富江をお腹いっぱい見られたのは、満足度高かった気がします。
今回の展示のために描き下ろしたものや、コラボフィギュアなんかもありました。
そこはやはり展示会に来ないと拝めないレアものって感じでついついシャッターを押してるんですね。
後述でも分かると思いますが、後でスマホを見ると富江の写真は結構残してるのに、なんであれは撮らなかったかなぁと、後悔したものがたくさんありました。
合わせて読みたい
▶『伊藤潤二作品』の魅力について知りたい
▶伊藤潤二の『富江』はどんな作品?
『富江』を電子書籍で読む
他にも多数の電子書籍サイトで購入が可能です。興味がある方はぜひ購入または読み放題でお試しください。
伊藤潤二コレクション
最も興味深かったのは、第4章の「伊藤潤二」。
展示品の中には、伊藤潤二の愛蔵書やDVDなどもありました。
いざラインナップを見ると、なるほど世界観を構築している源はこれかと思わされます。
ほかにも幼少期に私物のノートに描いた漫画や作文なんかもあり、この頃からずっと一途にホラーを貫いているところは素敵です。
作品のコメントからも伺えますが、他の分野から絵画の技法を勉強したり、様々な描き方や色使いを試してみたりと、先生の作品に対する真摯な向き合い方は、幼少期から変わらぬ情熱によるものなのだと思い知らされました。
個人的には子供の頃に書いたものを展示するなんて、恐ろしいメンタルだと思いましたね……。
後半は夢中になって見てしまい、残念ながら画像がないんです。まぁこれも何かの縁だと思って、この感動に関しては展示会へ実際に足を運んでもらい、感じてもらえればと思います。
ちょっと変わった展示も
販促用ポップなのに完成度高すぎ。本当にどんなお仕事でも手を抜かない人ですよね。
海外版の表紙って、何だか雰囲気違ってるし、おしゃれ。
まとめ
いかがでしたか?
本当はもっともっとマニアックな展示品もあって、それらもお見せできたら良かったんですが、先ほども言ったように、この感動は展示会でリアルに体験するのが私としてはおすすめです。
決して、画像を撮り忘れたことを誤魔化そうとしている訳じゃーないですから。
念のため、展示会の公式サイトを載せておきますので、興味のある方はご覧ください。
世田谷文学館って初めてでしたけど、雰囲気もあって館内も綺麗で良かったです。
一階にある「ザ・喫茶店」って感じのお店にも興味が湧きましたが、時間が合わず今回はスルーさせていただきました。
オンラインでチケットを購入して来館時間を予約しておけば、いざ着いた時に入れないなんてことが起きずに済みますよ。
ちなみに売店のグッズは売り切れの商品もありましたので、欲しいものがある人はお早めの来館を。
お会計レジのトレーまで伊藤潤二仕様に。こういうのって、何だか上がる。
それでは、今回はこの辺にして。
皆さん、良質なホラーでよい時間をお過ごしくださいませ。
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