映画『グレムリン』は、3つのルールを破ると恐ろしいことになる。

映画『グレムリン』のアイキャッチ画像 映画
(C) 1984 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. Photo : Thomas Bresson

※本ページはプロモーションを含みます。

クリスマスは嫌い。パイヨミです。

レトロシーズ第2弾!
レトロって、一般的には20年近く前のものを指すんですって。
2000年初めは、もはやレトロ扱いなんですね。……恐ろしい。

強烈なインパクトでした

『グレムリン』は私が幼少期の頃、テレビで偶然放映している時に観た映画で、初めての洋画体験でもありました。

それまでは主にアニメや国内ドラマを鑑賞していましたが、この作品をきっかけに海外映画にどハマリしました。

まさしく夢中になって観ているうちに映画は終わり、「もう一回観たい」と言って両親を困らせたのを覚えています。

本作は1984年に公開されたアメリカ映画で、主人公がクリスマスプレゼントに貰った風変わりなペットの育て方を誤ったことにより一波乱ある、SFブラックコメディです。

個人的にはホラー要素の強い作品かと感じていましたが、やはり公開した年には第12回サターンホラー映画賞なるものを受賞していましたね。

『羊たちの沈黙』や『シックスセンス』など名だたる作品が並ぶ映画賞らしく、その年の『エルム街の悪夢』を押さえての受賞となりますので、かなりすごいことなのではないでしょうか。

この作品は一般的なホラー映画と異なり、コメディ色が強めです。だからこそ、後々になって冷静に考えると怖いんですけど……。

1990年には続編の『グレムリン2 新・種・誕・生』が制作され、こちらはバリエーションを増やしたせいか、よりコメディ寄りなタッチになった気がします。

私としては、シンプルに恐ろしさを描いている『グレムリン』の方が好みでした。

作品のあらすじ

息子のためにクリスマスプレゼントを探していたランダル・パルツァーは、チャイナタウンの骨董品店でモグワイと呼ばれる生き物を気に入り、購入します。

体長は30センチほど、毛むくじゃらの身体につぶらな瞳、コウモリの羽のように大きな耳を持つ不思議と愛らしいその生物は、少しばかり人間の言葉が話せて歌が上手でした。

ランダルは息子のビリーにその子をプレゼントし、ギズモと名付けました。ギズモは温厚で利口な子でしたが、飼う際には必ず守らなければならない3つの約束がありました。

1.光を当ててはいけない
2.水をかけたり、漏らしてはいけない
3.午前0時を過ぎたら食べ物を与えてはならない

主人公は言いつけを守ってギズモを育てましたが、不本意にも約束は一つずつ破られていきます。
タイトルにもあるグレムリンとは、実はとある約束を破った際に姿が変容してしまったモグワイのことを指すんですね。

グレムリンは体長が70センチほど、全身の毛が抜け落ち、代わりに爬虫類のような身体つきになります。モグワイに比べて凶暴な性質を持ち、知能は少し劣るようです。

このグレムリンが町を徘徊し、暴れ回るため大混乱になります。
それはちょっとした悪戯で済む話ではなく、死傷者も多数出ています。

ビリーとギズモ、それに恋人のケイトを加えた三人はグレムリンの暴走を止めるため、本来はクリスマスで賑わうはずだった夜の町を駆け回ります。

遊び心満載だが、実は怖い。

グレムリンは凶暴で残忍な性格ですが、同時に悪戯好きで娯楽を嗜む性質を持ち合わせています。

例えば映画館に集まって映画に没頭する個体もいれば、ギャンブルに興じる者、酒に溺れて泥酔する者など様々です。

もちろん行き過ぎた悪戯心から車を奪って暴走事故を起こしたり、ナイフを手に襲いかかったりするようなこともあります。

その辺りのバランスが絶妙に作り込まれているせいか、飽きさせない展開から目が離せなくなります。

恐らくグレムリンの体長がさほど大きくないことも、安心して観ていられる要因の一つなのかもしれません。

ある程度の大人ならば、いざという時に力でねじ伏せることができるかも……。という感覚から、恐怖映画としての顔を上手く隠している。

そして、いざ観終わってから思い返すと、身体が震えるほどに恐ろしい場面だったのではないかと思い知らされるのです。

これはグレムリンというキャラクターのなせる技であり、凶暴な生物へと変容する過程や、三つの約束という条件定義によるゲーム性など、丁寧に設定を練り込んだ結果だと思われます。

やはり面白さには、訳があるんですね。

これがエイリアンのような生命体だったら恐ろしさが勝ってしまいますし、ただの悪戯ばかりだとグロテスクなペットに過ぎませんから。

同じくジョー・ダンテ監督の作品で『スモール・ソルジャーズ』という玩具の兵隊に軍事チップを埋め込んで大騒ぎというものがありますが、こちらは正直、ちょっと怖かったです。

面白かったんですけどね、玩具の兵隊を大人がマジに軍事利用しようとしているのが、なんというか、リアルすぎて……。

まとめ

いかがだったでしょうか? 『グレムリン』の魅力を上手く伝えられていればと思いますが、気になったという方がいれば幸いです。

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2024年5月現在、『グレムリン』はAmazon Prime Video、U-NEXTなどで見放題となっているようです。

上記以外にも複数のサブスクにて配信されていますので、気になる方は登録してみてください。

それでは、また。

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