トラウマ確定『バッドエンドの海外映画』おすすめ3選をご紹介します。

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※本ページはプロモーションを含みます。

暴力が暴力を呼ぶんだよ。パイヨミです。

物語の結末は、すっきりと終わるものもあれば、考えさせられるもの、わけの分からないものなど様々。

今回は『バッドエンドの海外映画』に焦点を当て、その余韻が何とも印象的なものをいくつかご紹介したいと思います。

1.『CUBE(キューブ)』

1997年公開のカナダ映画。
ジャンル : スリラー
監督 : ヴィンチェンゾ・ナタリ

主なキャスト
クエンティン : モーリス・ディーン・ウィン
レヴン : ニコール・デボアー
ワース : デヴィッド・ヒューレット
ハロウェイ : ニッキー・グァダーニ
カザン : アンドリュー・ミラー
レン : ウェイン・ロブソン
オルダーソン : ジュリアン・リッチングス

こんな方におすすめ

・複数の主人公ものが好き
・脱出系デスゲームが好き
・ワンセットものが好き

あらすじ
目が覚めた時、数人の男女は謎の立方体(CUBE)の中にいた。各部屋の壁面にある6つのハッチを通って出口を探し始めるものの、行く手には幾重にも死のトラップが張り巡らされていた。
誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からぬまま、接点の無い彼らは協力して脱出を試みるが、死と隣り合わせの極限状態に精神は追い詰められていく……。

低予算ながら、爆発的なヒットを記録した作品。

序盤こそ警察官のクエンティンがリーダーシップを発揮し、皆を鼓舞して脱出への希望を見出そうとしましたが、死のトラップや彼の暴走によって最終的に生き残るのは障害を持ったカザンのみ。

CUBEを作った首謀者や彼らが選ばれた理由については一切明らかにされず、光の差す出口へ向かうカザンの後ろ姿で幕を閉じます。

この後にどうなったのかと、考えさせられるエンディングが印象的でした。

1人でも脱出に成功したことをハッピーエンドと捉えることもできるのかもしれませんが、果たして外の世界に出たカザンに幸せな日常は訪れるのか。

その可能性は、限りなく低いのではないでしょうか。

今作は終始CUBEの中での展開となり、閉塞感が死のトラップと相まって緊迫したムードをさらに高めてくれました。

出口を探して脱出するというシンプルなお話ですが、素数や因数を元にした仕掛けの謎解きや、メンバーの中に設計者がいるなど、少しずつ状況が明らかになっていく流れが巧妙で目が離せません

各主人公の得意分野を駆使して脱出の手がかりを探す様には見応えがあり、極限状態に追い込まれることで人間の本性が顕になるという演出も上手く描かれていました。

特にクエンティンに関しては、みんなのまとめ役を買って出た彼が、実際のところ”自分の都合しか考えない人間”という事実が明らかになっていきます。

他者の意見を尊重できず、自分にとって邪魔な人間を排除しようとする姿には、人間というものの本質的な恐ろしさを感じました。

『CUBE(キューブ)』の配信情報

2.『SE7EN(セブン)』

1995年のアメリカ映画。
ジャンル : サスペンス
監督 : デヴィッド・フィンチャー
脚本 : アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー

主なキャスト
デビッド・ミルズ刑事 : ブラッド・ピット
ウィリアム・サマセット刑事 : モーガン・フリーマン
トレイシー・ミルズ : グウィネス・パルトロー
ジョン・ドゥ : ケヴィン・スペイシー

こんな方におすすめ

・刑事ものが好き
・ダークな世界観が好き
・絶望を味わいたい

あらすじ
月曜日。引退をあと1週間に控えたベテラン刑事のサマセットと熱血新人刑事のミルズは、通報を受けて死体発見現場に向かった。
死体は食物の大量摂取と殴打による内臓破裂で死亡したと思われる、肥満の男。火曜日には弁護士の男がオフィスビルの自室で血まみれになって殺されているのを発見した。
2つの事件現場に残された文字と、事件の始まりを示唆するメモから七つの大罪をモチーフにした連続殺人だと判断した二人は捜査を続けるが、独自の哲学を持って殺しを続ける犯人の異常な世界観へと次第に巻き込まれていく……。

七つの大罪になぞらえて行われる、5件の殺人事件。

「嫉妬」と「憤怒」を残した状態で自首した犯人のジョン・ドゥは、最後の死体の在処を教えると言ってサマセットとミルズを同行させる。

現場に現れた宅配業者からサマセットが受け取った箱の中には、ミルズの妻であるトレイシーの生首が入っていた。

その事実を知り、怒りに震えたミルズがジョン・ドゥを射殺したところで、物語は幕を閉じる。

何とも、後味の悪い作品であることか。

それぞれの殺人事件も非常にグロテスクな描写となっており、加えて衝撃的すぎるラストシーンは、今でも脳裏に焼きついて離れません

素晴らしい脚本と演出による伝説級のトラウマ作品として、私の頭の中にその名が刻まれています。

情報によると、あまりに救いのない結末から憤怒の罪を犯させまいとサマセットが犯人を射殺する筋書きも検討されましたが、監督のフィンチャーと脚本家のウォーカーが断固反対したため採用されなかったようです。

哀しい暴力の連鎖を描くには、無垢な若者に引き金を引かせるのが最も理にかなっている。

バッドエンドであったからこそ、今作は脳裏に深く刻まれる名作になったと言わざるを得ません。

『SE7EN(セブン)』の配信情報

3.『クローバーフィールド/HAKAISHA』

2008年のアメリカ映画。
ジャンル : SF・怪獣・パニック
監督 : マット・リーヴス
製作:J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク

主なキャスト
ロバート・ホーキンス(ロブ) : マイケル・スタール=デヴィッド
エリザベス・マッキンタイア(ベス) : オデット・ユーストマン
ハドソン・プラット(ハッド) : T・J・ミラー
ジェイソン・ホーキンス : マイク・ヴォーゲル
マリーナ・ダイアモンド : リジー・キャプラン
リリー・フォード : ジェシカ・ルーカス

こんな方におすすめ

・フェイクドキュメンタリーが好き
・主観映像ものが好き
・怪獣が好き

あらすじ
N.Y.のアパートでは、日本への転勤が決まったロブの送別パーティーが開かれていた。しかしその途中で大きな爆発音が響き、外を見ると正体不明の“何か”が出現して街を破壊していた。街中はパニックに陥り、軍隊が出動して戦闘状態となっている。
その場から脱出を試みようとしたところで恋人から助けを求める電話を受けたロブは、友人たちと共に怪獣が暴れる渦中へと救出に向かうが……。

J・J・エイブラムスが日本の怪獣映画に影響を受けて着想を得たこの作品。友人が撮影していたカメラの記録映像という設定で物語が進む、フェイクドキュメンタリーです。

恋人を救うために奔走する主人公を描いたシンプルな内容ながら、撮影手法や演出が凝っており、臨場感は抜群。

ホームビデオのような雰囲気から没入感がすごく、自分がそこにいるかのようなリアルな恐怖を味わえます。

道中で怪獣による犠牲者を出しながらも何とか恋人の救出に成功したロブでしたが、乗り合わせた救助ヘリは怪獣の攻撃を受けて墜落。

取り残された二人は、軍隊による爆撃に巻き込まれ死亡してしまいます。

怪獣という圧倒的な脅威に晒された、一般市民の無力な姿。鑑賞後もヒリつく感覚と芯から来る恐怖を拭うことができず、しばらくの間引きずってしまいました

時おり視界の隅に垣間見れる巨大怪獣。はっきりとした姿が分からないからこそ、余計に怖い。

特に印象に残ったのは、怪獣から生み出された蜘蛛のようなモンスターで、そいつに攻撃を受けた人間はどうやら羽化してしまう様子。

友人の一人が悲惨な姿になる様子を薄いカーテン越しに映す演出は想像力を掻き立てられ、非常に気分の悪い場面でした。

SFパニックもの映画の中では、間違いなく名作の部類と言えるでしょう。

『クローバーフィールド/HAKAISHA』の配信情報

まとめ

いかがでしたか。

今回は余韻がすごい『バッドエンドの海外映画』をピックアップしてご紹介しました。

バッドエンドって、海外ではあまりウケにくい傾向があるみたいですが、やはり面白いものに一般的な縛りは当てはまらないというわけですね。

2024年7月現在、3作ともサブスクでの配信がされているようなので、興味を持った方は是非鑑賞してみてください。

たとえ結末を知っても、こいつらからは目が離せない。

それでは、また。

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