話題の韓国ドラマ『涙の女王』の内容は? キム・スヒョンが格好良すぎ!

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ヘイナ……。パイヨミです。

韓国のテレビドラマ『涙の女王』を全話観終えました。

長かったようで、あっという間でした。

1カットに何台カメラ回してんだってくらいアングルが細かく分かれていて、Netflixオリジナルの資金力を感じた次第です。

最近の韓国ドラマは本当にお金をかけて良いものを作っているので、何を見れば良いのか迷ってしまいますが、気に入った俳優や脚本家を見つけたら、関連で探していくと間違いない気がします。

私はキム・スヒョンが大好きなので、今回もそれ目当てで観始めましたが、当たりで良かった。

今回は韓国でも大ヒットを記録したこの作品について、少しばかり語りたいと思います。

それでは、どうぞ。

『涙の女王』とは

脚本はヒット作連発のあの人

『涙の女王』は韓国の放送局tvNにて放送されたテレビドラマで、放送期間は2024年3月9日から2024年4月28日までとなっています。

ちなみに局によって法則は異なりますが、韓国では週に2回のペースで放送されるドラマが多く、日本よりも全体の話数が多いわりに放送期間が短くなる傾向にあるようです。

初回の放送は視聴率5.8%とかなり残念な結果になりましたが、回を重ねる毎に数字を伸ばし続け、最終話にはなんと24.9%の視聴率を記録しました。

これがどれほどスゴイことかと言うと、日本でも大ヒットを記録したあの『愛の不時着』の視聴率を上回り、tvNの歴代視聴率1 位という偉業を成し遂げるほどなんです。

そして本作は、『愛の不時着』や『星から来たあなた』などメガヒット作を手がけたパク・ジウンが脚本を担当しています。

財閥家の娘と田舎出身の弁護士の男が夫婦という、家柄の違う2人の恋愛を描いた作品は韓国でよく見かけるありがちな設定に思えますが、そこはやはり売れっ子作家。

単なるラブコメとは一味違った、スリリングな展開を繰り広げてくれます。

あらすじ
”デパート界の女王”の異名を持つ財閥三代目の令嬢ホン・ヘインと大恋愛の末に結婚した、田舎出身のイケメン弁護士ペク・ヒョヌ。
身分の差ゆえに財閥家からひどい扱いを受け、それを容認するような妻の対応や、加えて日頃から見られる高慢な態度にすっかり嫌気がさした彼は、ある日離婚を決意した。
離婚届を準備し、ヒョヌがそれを突きつけようとしたその晩、妻のヘインから“余命宣告”を受けたことを告白される……。

ざっくり言うと、このヘインの病をきっかけに、冷え切った夫婦関係が再び燃え上がっていくというお話になります。

想像力のない私は設定を読んだ際に「何だかつまらなさそうだな」という印象を受けましたが、さすがは韓国二大脚本家と称されるほどのお方。

序盤こそコメディ色が強く、これではキム・スヒョンの無駄遣いではないかと思われましたが、何話か進んでいくうちにみるみる面白い展開になっていき、次週が待ちきれないほどでした。

ラブ×スリル 絶妙なバランス

本作の主軸はあくまでも主人公たち2人の愛が再燃するお話となりますが、夫婦間の問題は次第に財閥家全体を巻き込んだ大問題へと発展していき、まさしく命懸けの争いになっていきます。

贅を尽くして呑気に暮らす財閥家の内部には幾人もの不穏分子が紛れ込んでおり、周到に準備を重ねた詐欺師が大がかりな乗っ取りを目論んでいました。

その計画にまんまと嵌ったヘインを含む財閥家は一時すべてを失う事態になってしまいますが、ヒョヌの活躍もあって、徐々にに立ち向かう術を見つけていきます。

例えるならば、ラブロマンスの皮を被ったサスペンスドラマとでも表現しましょうか。

序盤と終盤で、登場人物の印象ががらりと変わってくるから不思議です。

特に見どころなのはやはり、必死になって妻を救おうとするヒョヌの姿でしょうか。

窮地に立たされた場面での立ち回りはまさしく主人公といった風格が感じられ、何より演技がものすごく上手なので、見ているこちら側はつい惚れ惚れしてしまいます。

人間関係の変化にも注目

また今作にはラブロマンス、サスペンスの要素の他に、ホームドラマとしての一面も垣間見ることができます。

”財閥家”という響きから何となく予想がつくかもしれませんが、ヘインは家族との折り合いがあまり上手くいっていません。

それは過去に起きた事件がきっかけとなっていますが、後半の伏線回収にも繋がるのでここは控えておきましょうか。

ヘインだけに限らず、家族間には様々な問題が内包しています。いつしか心が離れ離れになってしまった家族の絆が回復していく様を追っていくのも、見応えの一つと言えるでしょう。

身分の違いから、これまでヘインの家族はヒョヌの家族と関わりを持とうとしませんでしたが、一族の危機という稀有な状況下だからこそ起こりうる関係性の劇的な変化には、思わず胸が熱くなります。

面白いラブロマンスやサスペンスドラマ、ホームドラマは無数に存在すれども、これらを絶妙なバランスで取り込み、観やすい中にも複雑な仕掛けが隠されているのは、脚本家パク・ジウンの作品に限ります。

主演の2人が愛らしい

今作の主演はホン・ヘイン役をキム・ジウォンが、ペク・ヒョヌ役をキム・スヒョンが担当しています。この二人の演技が素晴らしく、ドラマティックな展開をさらに盛り上げてくれました。

簡単ですが、以下に紹介していきます。

キム・ジウォン

ホン・ヘイン役を演じるキム・ジウォンは、2016年に高視聴率ドラマ『太陽の末裔』で軍医ユン・ミョンジュ役を演じたことで人気を博し、その翌年にはパク・ソジュンとの共演で『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』のヒロイン役チェ・エラを演じました。

この作品で彼女は、コメディエンヌとしての才覚を存分に発揮しました。

ドラマ『涙の女王』での役柄は、売上至上主義の経営者として結果を出すキャリアウーマンのご令嬢。

仕事に対してはストイックかつ冷徹で、高圧的な態度から周囲に恐れられる存在でありながら、恋愛に関してはピュアな少女といったギャップが可愛らしいキャラクターになっています。

登場時は常に眉間に皺が寄っており、不愛想かつ冷たい印象のする人物ですが、再び真剣に彼女と向き合うことを決意したヒョヌとの関わりの中で徐々に人柄が柔らかくなっていき、周囲の人々に思いやりを見せる姿がまた魅力的な人です。

長い時間をかけて少しずつ内面が成長していく演技が自然で、愛情がたっぷりと詰め込まれた後半の彼女はきっと愛しくてたまらないはずです。

キム・スヒョン

ペク・ヒョヌ役を演じるキム・スヒョンは、今作と同じくパク・ジウンが脚本を担当した『星から来たあなた』や、世界的にも高い評価を得た『サイコだけど大丈夫』などで主演を務めている演技派俳優です。

彼の役柄は、とにかく真面目で優秀。人当たりもよく冷静で、人望も厚い。

仕事熱心な彼は、帰り道に羽目を外すような真似は絶対にしないです。

田舎出身という設定ですが、何気にソウル大学の法学部を卒業している彼は、超エリートなんですね。

この点からも頭脳明晰というキャラクターの信憑性が伺えます。

周囲も認めるイケメンで、カフェで珈琲を飲んでいるだけでも女性たちが目をつけるほどです。

序盤は現実のつらさに泣いてばかりいるせいか、なよなよした印象を受けましたが、後半にいくほど頼りがいのある存在へと変化していきます。まるでヘインへの愛が深まるとともに、ステータスが上昇していくようでした。

甘々のレクリエーション

主人公の2人は揃って恋愛経験が乏しく、恋愛偏差値が低い傾向にあるようでした。

結婚3年目かつ離婚の危機に直面したにも関わらず、新婚を通り越して学生カップルのような甘酸っぱい遣り取りを幾度となく繰り広げます。

互いにどちらがより相手を愛しているか張り合う姿は呆れるくらいのバカップルで、ヘインがヒョヌの容姿を密かに褒めちぎる姿がちょっと気持ち悪いくらいです。

腕の筋肉がどうとか呟いてたな

それらの場面はシリアスな展開の合間に緩衝材のように上手く散りばめられていて、「また始まったか」と内心で呆れつつも何だかんだと観てしまい、つい笑ってしまいます。

ヘインはバッチリと化粧を施して着飾った状態よりも、すっぴん風でラフな服装の時の方が抜群に魅力的でしたね。「本当に美人だなぁ」と思い知らされる感じです。

逆にヒョヌは部屋着姿になると童顔ゆえか妙に子供っぽくなり、髪型も田舎っぽくなってましたね。田舎出身の設定なのでむしろリアリティがありましたが、スーツを着て髪を整えている方が断然決まってました。

名脇役の宝庫

韓国ドラマを鑑賞しているといつも思わされるのは、選手層の厚さです。

俳優に対して”選手層”という言い方もどうかと思いますが、個人的にはこの表現が妙にしっくりきます。

主演の俳優たちはもちろん、助演の方々や、果てはエキストラまでいい演技をするんですよ。

今作にもそれは共通していて、主演を支える俳優陣は誰も彼もが味のある演技を披露してくれるので、観ている側の没入感がすごい。

特に今回の役柄で私が推したいのは、ユン・ウンソンを演じられたパク・ソンフンです。

彼の悪者としての存在感は、かなり映えてましたね。

ヘインに恋心を寄せるユンは、登場時から胡散臭さが滲み出ていました。

何だかやらかしそうなタイプのキャラクターだなという予想はしていましたが、愛に飢えているせいか、あまりに重すぎる愛情の押し付けがひどく切ない人物でした。

条件も良い、一途で尽くしてくれる。それなのに選ばれない。

屈折した想いや憂鬱な雰囲気が非常に上手く表現されており、単なる悪と片付けるにはあまりに人間味あふれる彼のことが、悪役なのにどこか放っておけず、私は目を離すことができなかった。

心がピュアなだけに、手段を選ばず悪事に手を染める姿は見ていて寂しいものがありました。

余談ですが、パク・ソンフンは2022年に放送されたドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』でも悪役を演じていて、その評判が良いせいか地元に帰ると身内から「もっと優しい役をやって欲しい」、「本当に悪い人に見える」などと言われ、悪役をしたドラマについては母親が観てくれないと韓国のトークショーに出演した際に話していました。

優しい役のパク・ソンフンには、もう戻れないですね。

まとめ

いかがでしたか。

キム・スヒョン目当てで観始めたドラマですが、内容が濃くてとても面白かったです。

『涙の女王』を観るべき3つの理由はこちら

  • 有名脚本家による作品
  • 主演二人の甘い恋愛劇
  • 脇を固める俳優の演技力

上記のほかにも、最終回の視聴率24.9%という脅威の数字がすでに物語っていますね。

第1話の視聴率が5%だったところからの大逆転という点も、この物語が加速度的に面白さを増していくということを示しています。

予告編

予告編を紹介しておきます。

配信情報

ドラマ『涙の女王』はNetflixにて独占配信となっています。興味を持ったという方はご登録のうえご視聴いただければと思います。

それでは、また。

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