韓国映画『グッドニュース』のあらすじは？日韓の豪華キャスト集結！

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さて。今回は韓国映画『グッドニュース』をご紹介したいと思います。

韓国が製作した映画ですが、日本の航空機がハイジャックされた事件をモチーフにしているということで日本人のキャストも多数出演しており、お祭り騒ぎみたいな作品に仕上がっていました。

作品のあらすじや見どころを解説していくので、未視聴の方は参考にしていただければと思います。

それでは、どうぞ。

※この記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。

韓国映画『グッドニュース』とは

実話をもとにしたブラックコメディ

韓国映画『グッドニュース』は2025年10月17日よりNetflixにて配信されたブラックコメディ映画です。

共産主義者によってハイジャックされた日本の航空機が北朝鮮を目指し、それを韓国が阻止しようとするお話。

管制からの指示がないと航空機は飛行ルートが分からず、それを利用した韓国の管制官は北朝鮮のふりをして自国の空港に誘導しました。

上映時間：約136分

監督：ピョン・ソンヒョン
脚本：ピョン・ソンヒョン／イ・ジンソン
元になった事件：よど号ハイジャック事件

本作は1970年という時代背景で、当時はソ連や北朝鮮などの共産国家に理想を抱いた共産主義者たちが亡命を図ることがあったそうです。

「よど号ハイジャック事件」の背景事情としては、継続的な非合法闘争のため、後方基地として海外の拠点が必要だったようですね。

あらすじ

1970年3月、羽田空港発の航空機が赤軍派の武装団体にハイジャックされた。乗客130名を人質にとった犯人たちは、北朝鮮の平壌へ向かうようパイロットに要求。一方でハイジャックの情報を掴んだ韓国中央情報部は、日本側に恩を売るため有能なフィクサー・アムゲに人質の救出を命じた。
犯人たちにソウルを平壌だと思わせて着陸させようと考えたアムゲは、在韓米軍の管制官・ソ・ゴミョンのもとを訪れ、見事に偽装した空港へおびき寄せたが……。

韓国映画『グッドニュース』のキャストは？

主要キャスト

アムゲ：ソル・ギョング

正体不明のフィクサー。韓国中央情報部の長官・パク・サンヒョンから極秘命令を受け、ハイジャック機の人質解放作戦に挑む。
頭の回転が速く、状況に応じて臨機応変に解決策を導き出していく。

ソ・ゴミョン：ホン・ギョン

国内では5人以下に限定される在韓米軍のラプコン（高度制御システム）資格試験に合格したエリート管制官。
アムゲから作戦の実行役に選ばれ、出世欲と正義感の狭間で葛藤しながら任務を遂行していく。

パク・サンヒョン：リュ・スンボム

韓国中央情報部の長官で、当時最も権力を有していた人物の一人。アムゲに事件解決を依頼。
陽気で調子のいい性格ですが、手段を選ばない冷酷さを秘めている。

石田信一：山田孝之

日本の運輸政務次官。正義感が強く、無能で利己的な役人たちの行動に憤りを覚えつつ、事件の動向を見守っている。

久保隆弘：椎名桔平

ハイジャッ機の機長。今回のフライトで一万飛行時間を達成したベテランパイロット。
ハイジャック犯相手にも臆することがなく、相手の知識不足を見抜いて燃料不足だと欺くほどの器量の持ち主。

デンジ：笠松将

赤軍派の指導者で、ハイジャック犯のリーダー。冷酷さを秘めているものの、理性的で用心深い人物。ずさんな計画で進められた犯行ですが、あらゆる場面で指導者としての決断力を発揮します。

他にも日韓の豪華キャストが集結！

韓国キャスト

前田聖午：キム・ソンオ
韓国国防長官：チェ・ドクムン
韓国空軍チェ将軍：ヒョン・ボンシク
大統領首席補佐官：パク・ヨンギュ
映画監督：ユン・ギョンホ
ソ・ゴミョンの父：パク・ジファン
北朝鮮管制官：パク・ヘス
ニュースディレクター：チョン・ベス
韓国大統領夫人：チョン・ドヨン
ハイジャック機の乗客１：チェ・ヒョヌク
ハイジャック機の乗客２：イ・ヨン
女性キャスター：ソ・ウンス

日本キャスト

山本正：永山瑛太
アスカ：山本奈衣瑠
ユウキ：柊ひなた
運輸大臣：佐野史郎
航空会社会長：橋爪功
監察官：西村雅彦

韓国映画『グッドニュース』の見どころは？

腐敗した権力者を風刺したブラックユーモア

実話をもとにした本作ですが、発表された出来事の裏でどのようなやり取りが繰り広げられていたのかは不明です。

そんな中でいかに面白おかしく問題解決のプロセスを描くかが、脚本家や演出家の腕の見せどころ。

当然ながらデフォルメされていると思われますが、あまりに的を得たお国柄、腐敗した権力者の他力本願、責任転嫁など、当時の（今もか？）お偉いさんたちの薄汚い生存競争、事件のその後を見据えた立ち回りなどは滑稽で笑えました。

熱を帯びたハイジャック犯の態度に対し、長閑なインサートや真剣さに欠ける間抜けな作戦会議。

いざ作戦行動に移り始めると、各部署では情報伝達不足によるクソ連携。部下にばかり無理難題を押し付け、沈みそうな船からはいち早く脱出する責任者。

現代に至っても全くもって変化のない社会構造を的確に描いている本作は賞賛に値します。

ちなみに、ゴミョンが中央情報部の黒服と喧嘩するのをハンバーガー食いながら観戦してる黒人っていう構図は面白かった。

一見チープに見せて凝った撮り方

コメディ映画という体裁を取っている本作は馬鹿げたやり取りや喩えが多く、一見チープな映画に思えますが、よくよく見るとかなり凝っていた。

まずワンテイクで長回しをしながら撮影するシーンが多く、俳優や大道具、撮影スタッフには多大な負担と予算がかかりそうな雰囲気が感じられました。

当時の風景を再現するためにセットやCGにもかなりの予算を投じたでしょうし、俳優陣に至っては言わずもがな。

昔の映画を思わせるバッサリと切った編集も魅力的で、映し出される映像との相性も抜群。

贅沢すぎる”ちょい役”たち

そして何より素晴らしかったのは、超有名俳優たちの贅沢な使い方です。

北朝鮮の管制官を演じたパク・ヘス、韓国大統領夫人を演じたチョン・ドヨンなど、名前を挙げ始めるとキリがないほど名の知れた俳優陣が特に名前のつかない配役で数分の出番。

さらにちょい役と思いきや主演級の活躍を見せたのは、我らが山田孝之ですよ。

冒頭の登場シーンから彼が映るだけで吹き出しそうになりつつ、「クソッ！」の迫力が凄すぎてやっぱり吹き出した。

私は実際の事件についての知識が乏しく、「山田孝之ってこれで終わりかなぁ」と思っていると、後半になって再び登場。

「祈るってなんだよ！」の一言でまたもお茶の間を笑いに包むと、最後には美味しいところを持っていきましたね。

これほど短時間で大活躍できるキャラクターって、他には三杉淳くらいですわ。

韓国映画『グッドニュース』はどこまでが実話？

以下はネタバレを多く含む内容となります。
未視聴の方はご注意ください。

アムゲはオリジナルキャラクター

映画『グッドニュース』は「よど号ハイジャック事件」という実話が元になっています。

細かいやり取りについては概ね嘘が含まれていると思いますが、共産主義者の日本赤軍が羽田空港発の国内線をハイジャックし、北朝鮮の平壌に至って亡命したことは事実です。

その過程で福岡空港と韓国の金浦国際空港に着陸し、金浦を平壌と偽ったことも本当のことだって言うからびっくりですよね。

当時の運輸政務次官・山村新治郎が人質の身代わりとなって日本赤軍と共に北朝鮮まで同行し、無事に帰国したのも事実です。

映画の主人公として登場するアムゲ（某氏）は、歴史上は登場しない人物のようです。

北朝鮮の元軍人で、傀儡軍となった彼は身分も与えられずパク・サンヒョンの下でこき使われてきました。

彼の存在は本作のすべてを支えるパイプ役で、ハイジャック事件を解決に導いた影の功労者です。

頭の切れる軍人という背景事情を持つアムゲは人を見る目があるうえに、先見の明がある。うまく立ち回って世論を動かし、あらゆる機関の懐に入り込み、最後には嘘を真実に、そして真実を嘘に変えてみせました。

韓国映画『グッドニュース』の配信は？

いかがでしたか。

コメディ要素がふんだんに盛り込まれ、観る人を選ぶ作品と言えますが、この山田孝之は見といた方がいいかな……。

あと、本記事で触れる機会がありませんでしたが、笠松将の演じたハイジャック犯のリーダー役は非常に魅力的でしたよ。

ブラックユーモア好きはもちろん必見の作品です！

韓国映画『グッドニュース』の予告編

予告編を紹介しておきます。

韓国映画『グッドニュース』の配信情報

おすすめの動画配信サービス

2025年12月現在、映画『グッドニュース』はNetflixにて独占配信中です。

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無理のある馬鹿げた騙し合い、豪華キャストを用いたシュールコメディという点から『ザ・マジックアワー』をおすすめしたいと思います。

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本ページの情報は2025年12月現在のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

それでは、また。