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映画『スオミの話をしよう』は面白くない?キャストや相関図を紹介!

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映画『スオミの話をしよう』は面白くない?キャストや相関図を紹介!

本ページはプロモーションを含みます。

地上は任せた……!
パイヨミです。

さて。今回は映画『スオミの話をしよう』をご紹介したいと思います。

三谷幸喜の映画ですよ。好きなんですよね、昔から。『鎌倉殿の十三人』で持ち前のユーモアにシリアスを付与するという見事な進化を遂げましたが、その反動か今回の作品はいつもに増してギャグに特化していましたね。

相変わらずの人間観察力でしたが……。

レビューの評価が低かったので後回しにしていましたが、やっぱりくだらない。くだらないけど、面白い!

あらすじやキャスト情報、見どころなどを載せているので、興味のある方はぜひご覧ください。

それでは、どうぞ。

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映画『スオミの話をしよう』とは

脚本・監督は三谷幸喜!

映画『スオミの話をしよう』は2024年9月13日より上映されたミステリーコメディ映画です。

ある日失踪したスオミをめぐり、集合した元夫たちが彼女についてあれこれ語り合うお話。

全員が持つスオミの印象が全く違い、「彼女は一体何者なのか?」という話題で盛り上がります。

実は誘拐されたらしく、身代金の要求電話などもありますが、危機感がまるで感じられない男たちの姿がまたウケる。……エンタメとしてはね。

上映時間:約114分
脚本・監督:三谷幸喜

『記憶にございません!』以来5年ぶりの映画で、女性を主人公にした作品は11年前の『ステキな金縛り』の深津絵里以来だとか。

長澤まさみが三谷映画に出演するのは今回が初めてのようですが、ドラマ『鎌倉殿の十三人』では特別出演してますね。

あらすじ

著名な詩人・寒川しずおの妻であるスオミがある日行方不明になった。公にしたくない寒川は知り合いの刑事を屋敷に呼びつけるが、その場を訪れた刑事・草野圭吾はスオミの元夫の一人だった。
やがて話を聞きつけた元夫たちが続々と屋敷に集結すると、彼らの思い出の中のスオミがそれぞれ別人のように違っていることに気づく……。

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映画『スオミの話をしよう』のキャストは?

スオミと夫たち

スオミ:長澤まさみ

寒川しずおの妻。離婚歴が多く、寒川の前に四人の相手と結婚を経験している。

皆が虜になる役にはぴったりな人ですね。

魚山大吉:遠藤憲一

スオミの一人目の夫。昔は体育教師をしていたが、現在は寒川の屋敷の庭師として働いている。血の気の多い性格。

十勝左衛門:松坂桃李

スオミの二人目の夫。怪しげなYouTuberで羽振りは良さそうだが、過去にマルチ商法で逮捕歴がある。

宇賀神守:小林隆

スオミの三人目の夫。草野の先輩で捜査一課の警察官。情に厚い性格。

草野圭吾:西島秀俊

スオミの四人目の夫。捜査二課の警察官で、神経質な性格。

寒川しずお:坂東彌十郎

スオミの五人目の夫。著名な詩人だが、身勝手な性格で金の亡者。

その他の登場人物

小磯杜夫:瀬戸康史

捜査二課の警察官で草野の後輩。有能な部下だが、状況を面白がっている。

乙骨直虎:戸塚純貴

寒川の世話係。使いっ走り同士、小磯とはすぐに打ち解けている。

薊:宮澤エマ

神出鬼没の謎の女。スオミの思い出の中では彼女が様々な形で登場している。

人物相関図

スオミを愛しすぎている者たち

スオミは著名な詩人の寒川しずおと結婚しているが、それ以前に四人の男性と夫婦関係にあった。

元夫たちは未だにスオミへの愛に囚われており、中にはこまめに連絡を取り合っている者もいる。

それぞれに悪癖を持つ元夫たちは一部を除いて互いに面識はなく、スオミの失踪騒動で集結したことにより彼女の話で花を咲かせます。

状況を面白がる者たちと謎の女

草野の部下である小磯杜夫は、スオミとは面識がありません。元夫たちの話を聞くうちに興味を抱き、それぞれの持つ彼女の印象を聞き出し始めます。

そして元夫たちが思い出話をすると、その回想シーンには必ず薊が登場しており、様々な役柄を演じている。

彼女は一体何者なのか? それは本編を見ると明らかになっていきます。

映画『スオミの話をしよう』の見どころは?

舞台風の演出

三谷映画といえば舞台風の演出。

これはほかの作品でも言えることですが、本作は『ラヂオの時間』に匹敵するくらいシーンが限られていました。

ほとんど一か所で語られるお話なのに、次々と新たな展開が起こり、登場人物が入り乱れる様子はまさに舞台

立ち位置から動線まできちんと考えられ、俯瞰して見ながらキャラクターを操縦しているように見事な立ち回り。もはや芸術的とすら思える演出力にはいつも感服させられます。

おバカなキャラクターたち

三谷演出をさらに引き上げる要素が、一級品の俳優たちです。いつも恐ろしく濃密なキャスト陣ですよね。予算配分どうなってんだろ……。

メインキャストの半数以上が鎌倉殿でも活躍した連中でしたが、彼らの腕前があってこそ三谷作品は一流の喜劇となり、阿吽の呼吸で畳みかけるように交わされる会話劇は、熟練のお笑い芸人のように完璧です。

瀬戸康史がここまでやれるとは、予想外の収穫でした。

各キャラクターの性質がよく練られていて、それぞれの俳優が細かなところまで″らしさ”を演じてくれる。

展開が進むごとに人物が増えてくると目立たないキャラが出てきそうなものですが、三谷幸喜の作品にはそれがない。

常に相乗効果を生み、テンポを加速させ、一切の隙を作るまいと笑いの密度が凝縮されていく。

いやー、まさしくシニカルな喜劇の天才ですね。

魅力的なヒロイン

本作の立役者は、やはり長澤まさみが演じるスオミ。

個性の強すぎる男どもが一堂に会してなお、皆が愛を注ぐに相応しい存在。いい女感が半端ない彼女だからこそ、あれだけの癖強男性陣を振り回し、カリスマを発揮できたのだと思います。

ここのキャストを誤ると、すべてが崩壊しそうな話よね。

さらにスオミは相手の望む存在になりきるため、別の人格とも呼べるほど空気感の違った人柄を演じました。

単に綺麗な女優を起用していたらかなりの負担になっていたであろうこの役回りを見事にこなしてくれたのは、長澤まさみのすごさですよ。

結構ぶっ飛んだキャラ設定でしたが、どれも魅力的かつ、おバカな感じに表現してくれました。

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映画『スオミの話をしよう』をもう少し深掘り

実は悲しいお話?

『スオミの話をしよう』は面白くない?

本作はこれまでの三谷映画に比べると、正直見劣りすると思いました。

ミステリーかと思えば単なるスオミの狂言で肩透かしを食らい、最後まで楽しんでもらおうという気持ちでカーテンコールのような演出をしたようですが、「ヘルシンキ!」はさすがにふざけすぎだろって観ている時は感じました。

けれどよくよく考えると、スオミの人生はとても不憫なんです。

ステレオタイプに対する皮肉

スオミを表層だけ見ると、「夫をころころ入れ替えて男を手玉に取るような女」という印象を持たれそうですが、実際は苦労が絶えません。

相手に受け入れてもらうために偽りの自分を演じ、いつしか本当の自分が何者であるのかすら忘れてしまう。

学生時代から人の顔色を窺い、他人の意思に寄り添うことしかできなかった彼女は、きちんと自分自身の気持ちを曝け出すべきでした。

それでも出会う男は皆独りよがりで、彼女自身も察してほしいと思うばかりでこれまで行動に移すことができず、逃避を繰り返してきた。

結果、その蓄積により生じたのが、本作の狂言誘拐。

こんな方法しか選択できなかった彼女にも問題がありますが、ここまでしてもなお自分の話ばかりを続ける男たちこそ罪深い

あまり深く考えすぎない方が、人生は楽しい

三谷作品は何も考えずに見れば腹を抱えて笑える喜劇に過ぎませんが、その裏では鋭い人間観察のもと、人の醜い一面を見事に表現しているんです。

だからこそ見ている側に共感を生み、エンタメ作品というフィクション(他人事)の枠に収めることで笑い話に喩えていますが、実際はひどく重たいテーマを扱っているとも言えるのでしょうね。

だからといって、それをすべて汲み取ってあげる必要はないんです。

エンタメは、所詮エンタメ。楽しんで観ることを一番に考えるのがたぶん正解なんだと思います。

最後のはっちゃけすぎな悪ふざけは、重たいテーマの裏返しかもしれませんね。

映画『スオミの話をしよう』の配信は?

いかがでしたか。

息抜きに観るには最適。バカ笑いするにも最適。それでこそエンタメ。

「面白くなさそうだなぁ」と思ってまだ観ていないあなた。三谷作品は裏切らないよ。

映画『スオミの話をしよう』の予告編

予告編を紹介しておきます。

映画『スオミの話をしよう』の配信情報

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本ページの情報は2025年11月現在のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

それでは、また。

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