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夜は自由だ。
パイヨミです。
さて。今回はアニメ『よふかしのうた』をご紹介したいと思います。
アニメ版の「season2」までを全話視聴したので感想や見どころをお伝えしつつ、内容についてざっくりと解説していきたいと思います。
普段は内容についてあまり触れないようにしていますが、今回のお話は中身を知っても味わい深く、むしろ興味が湧いてくるんじゃないかなと思ったので書いていきたいと思います。
それでは、どうぞ。
※この記事はネタバレを含みますので、ご注意ください。
『よふかしのうた』とは
原作は「週刊少年サンデー」
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
『よふかしのうた』は2019年8月28日から2024年1月24日まで小学館の「週刊少年サンデー」にて連載されたラブコメ漫画です。
アニメ版の「season1」は2022年7月8日から9月30日まで、「season2」は2025年7月4日から9月19日まで放送されました。
season1:全13話
season2:全12話
原作:コトヤマ
夜の街を舞台に、吸血鬼の少女に出会った中学生の男の子が吸血鬼になりたいと願うお話。
2025年9月時点での累計部数は、570万部を突破しています。
原作者のコトヤマはcreepy nutsのファンらしく、主題歌はすべて彼らが担当しています。
「よふかしのうた」というタイトルはまさかのcreepy nutsの曲にインスパイアされてつけたものだとか。
あらすじ
中学2年生の夜守コウは当たり前の生活に何となく疲れてしまい、不登校になった。
ある日こっそりと深夜に家から抜け出したコウは、静かな夜の世界に心地良さを感じていると、吸血鬼の七草ナズナに出会った。
ナズナの生き方に魅了され、吸血鬼になりたいと伝えるたコウだったが、彼女が教えてくれた吸血鬼になるための条件は、「人が吸血鬼に恋をする」ことだった……。
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『よふかしのうた』アニメの声優は?
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
主要キャラクター
夜守コウ:佐藤元
中学2年生。そこそこ優秀で社会性も高いが、普通の生活に疲れてしまい不登校に。ナズナに出会ったことで吸血鬼に深い関心を示し、彼女に恋をして吸血鬼になることを目指している。基本的に女子は苦手。
七草ナズナ: 雨宮天
吸血鬼の女性で、自由奔放。眷属は作らない主義だったが、コウの血が美味しいことから血を吸う代わりに勝手に好きになって構わないと交換条件を受け入れる。下ネタは好きだが、ガチの恋愛話は苦手。
露出度の高い服は単に動きやすいからだという。
知り合いの吸血鬼
桔梗セリ:戸松遥
ギャルの女子高生。ナズナとは犬猿の仲で、よくケンカしている。自称「恋愛マスター」。
平田ニコ:喜多村英梨
夜間学校の教師で、パンツスーツを着用。吸血鬼の存在に詳しい人間は排除すべきと考えている。趣味は「恋バナ」。
本田カブラ:伊藤静
看護師として働く大人の女性。吸血鬼の眷属候補を奪うのが好き。
「season1」では息を潜めていた彼女ですが、実はナズナにとって非常に重要なキャラクター。
小繁縷ミドリ:大空直美
外見は高校生で、カワイイ系。メイド喫茶で人気ナンバーワンとして働いている。童貞をこじらせている人がターゲット。
蘿蔔ハツカ:和氣あず未
女性に見えて実は男性で、一人称は「僕」。女装は似合うことと、その方が男女ともにウケが良いからやっている。
人間
朝井アキラ:花守ゆみり
中学2年生。コウの幼馴染で同級生。コウにとって貴重な「友達」の1人。朝の4時に起きて散歩してから登校している。
夕 真昼:小野賢章
中学2年生。コウの幼馴染で同級生。コウにとって貴重な「友達」の1人。明るいクラスの人気者で、家は花屋。
鶯 餡子:沢城みゆき
私立探偵。28歳。本名は目代キョウコ。吸血鬼はすべて悪と決めつけ、消滅させようと目論んでいる。
その他吸血鬼
七草ハル:内田真礼
ナズナにそっくりな外見をした看護師。人間だったころのカブラと一緒に写真に写っている。
星見キク:佐藤利奈
BARで働く魔性の女性で、お花を届けにやってきた真昼が彼女に恋をしている。
『よふかしのうた』アニメをざっくり解説
出会いの「season1」
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
特別な夜ふかし
不登校になった夜守コウは不眠症になって深夜に街を徘徊し、吸血鬼の七草ナズナに出会った。
「眠れないのは、今日に満足できないから」だと話すナズナに誘われ、特別な夜の時間を体験していくコウ。
夜という環境や、そこで自由に生きる吸血鬼に魅力を感じたコウは吸血鬼になりたいことをナズナに打ち明けるが、彼は恋愛感情というものを経験したことがなく、理解できないでいた。
吸血鬼になるため、ナズナに恋をする。
そんな意気込みで彼女と共に過ごすコウは、様々な境遇の者たちを見ながら夜を知っていく。
吸血鬼たちとの出会い
ナズナと行動を共にすることで吸血鬼の生態に詳しくなっていくコウを危険視した他の吸血鬼たちは、彼に接触して今すぐ眷属になるか殺されるかという選択を迫る。
コウに眷属になる意思があることを知った仲間内の吸血鬼たちは、ひとまず彼の様子を見ることに。
一方で様々な吸血鬼の生き方や彼らに否定的な存在を目の当たりにしたコウは、友人から「どうして吸血鬼になりたいのか?」と問われ、具体的な答えが出せず、本当に吸血鬼を目指すべきなのか疑問を持ち始める。
やがてナズナと過ごすことに価値を感じていることに気づいたコウは、吸血鬼になることを再び決意する。
「season1」はコウの内面の葛藤を描いたお話となりましたね。
過去を探る「season2」
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
過去の清算
探偵さん(鶯餡子)が本格的に吸血鬼の消滅に向けて動き出し、それを阻止すべく動き出すコウと吸血鬼たち。
”人間だった頃に大事にしていたものが弱点になる”と推察した彼らは、探偵が手に入れる前に始末しようと試みる。
恋に落ちた時の記憶を頼りに思い入れのあるものを処理する仲間たちをよそに、ナズナは過去の記憶をほとんど覚えていなかった。
ナズナの正体は?
わずかな手がかりをもとに、とある病院を訪れるナズナとコウ。
そこはカブラが看護師として勤める病院で、二人は彼女が過去に七草ハルという吸血鬼に恋をして眷属になった話を聞かされる。
ある日、人間の男性と恋に落ちてカブラのもとを去った七草ハルは、ナズナを産んでからしばらくして亡くなった。
生まれながらに吸血鬼であることを知らされたナズナは、ハルが亡くなってからカブラが育ての親として面倒を見てくれたことを知る。
吸血鬼に恋をするという設定そのものが、何だか切ないですね。みんなその相手とはもう一緒にいないんだから。
探偵さん(鶯餡子)の目的は?
探偵さんの正体は、七草ナズナにとって最初の眷属候補でした。
当時女子高生だった目代キョウコは父親の不倫が発覚し、家庭不和で自暴自棄になっていた際にナズナと出会い、吸血鬼になることを決意。
その夜、別の吸血鬼によって眷属になった父親に襲われたキョウコはそれを撃退したことで、吸血鬼に深い恨みを抱くようになる。
その後10年かけて吸血鬼を葬り去る方法を探し続けた彼女だったが、弱点を発見できない相手は完全に消滅することができないことを悟り、誰も夜に出歩かなくなる世の中を作るべく、無謀な計画を立てる。
その実、長い時間をかけた自殺にも等しい行為だと見抜いたコウは、彼女の企みを阻止すべく夜の街を駆け回る。
「season2」はみゆきちが大活躍。これまで出会った人たちの内面も深堀していって情が湧いていきます。
未回収の伏線
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
探偵さんの家族を壊した吸血鬼は誰?
学生時代に目代キョウコの家庭を崩壊させ、父親を誘惑した吸血鬼。
別の場所で待っていた七草ナズナでないことは確かで、あの経験がなければ今頃はキョウコがナズナの眷属だった可能性もありました。
私は原作を読んでおらず、アニメのみの視聴となりますので確かなことは言えませんが、大体の流れからあの人だろうなという予想は立ちました。
アニメの3期が製作されれば今後はこの件についても言及されていくんでしょうね。
真昼くんの恋の行方は?
吸血鬼・星見キクに恋をした夕真昼。
彼女が吸血鬼であることを知ってもなお、恋焦がれる気持ちが抑えきれない真昼は、どのような決断をするのでしょうか。
あれ、これって、やべー展開の予感。
状況から見て「あの女だけはやめておいた方がいいんじゃないかなぁ」と思いつつ、確かに星見キクは魅力的でしたね。
『よふかしのうた』アニメの見どころは?
サイコパスな主人公
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
本作の第1の見どころは、主人公・夜守コウのサイコパスっぷりです。
中学2年生という思春期真っただ中でありながら、これまで恋心を抱いたことのない彼。そもそも彼は共感性が乏しく、空気を読まない発言も多々あります。
おかげで周囲の雰囲気に怖気づくことはなく、社会性をいかんなく発揮していきますが……。
どんな状況でも落ち着いてるのが頼もしくもあり、恐ろしい。
本作に登場するキャラたちは生きることに悩みを抱えている者が大半で、そんな彼らにとってコウのあっけらかんとした態度やストレートな物言いはどこか心地よく響きます。
確かに重たい悩みを抱えている者にとっては、中途半端な寄り添いよりも客観的な発言の方がむしろ刺さることがあります。
そうして出来上がった無自覚なハーレム状態こそ少年漫画らしくもあり、主人公らしさと言えるでしょう。
吸血鬼たちのギャップ
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
見どころの2つ目は、吸血鬼たちのギャップ。
「season1」から登場するナズナの知り合いの吸血鬼たちですが、当初の彼女らはコウを始末しようと考えたり、攻撃性をむき出しにしたりと本来吸血鬼に抱くイメージに近い恐ろしい存在という印象を持っていました。
ですが、「season2」に入ってからの彼女たちは内面を深堀していくことで”人間らしさ”が顕著になり、コウが初めからナズナに抱いていた親しみと同様の親近感を読者に与えることに成功しました。
ニコさんとか実はめっちゃいい人やんけ。
本作で描かれる吸血鬼は異性の恋心を弄び、いたずらに眷属を増やしたり食事のような扱いをしたりする卑劣な存在ではなく、”元が人間である”という設定が上手く作用し、コウが憧れるに相応しい存在として説得力を持たせることができていました。
夜は自由だ
©2025コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会
第3の見どころは、夜の描き方。
大したことはしないんです。夜に街をただ徘徊したり、せっかくの時間をゲームして過ごしたり。
だが、その時間の無駄遣いにこそ、自由を感じられる。
予定に縛られ、誰かに会うことを強要されない。それこそが夜という時間の醍醐味であることが、本作は上手に描かれている。
吸血鬼って空飛べるから、夜景もきれいに見えるよね。
舞台が東京ではなく、ある程度落ち着いた街なのも夜を味わうのに適していたように思えます。都会すぎると夜でもガヤガヤし過ぎていますし、やっぱり静けさを感じたいところ。
夜の学校に忍び込むわくわく感や、昼間に来るべき動物園に行って少し切ない気持ちになるところも含めて、夜が好きになる作品でした。
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『よふかしのうた』の原作を読むには?
原作はすでに完結している
『よふかしのうた』は2024年1月に完結し、3月18日にコミック第20巻が発売されています。
その後、2025年9月30日には完結後の続編として、探偵・鶯アンコとその助手・夜守コウの物語を描いた『よふかしのうた-楽園編-』が発表されています。
アニメで描かれたのが今のところ半分程度。ぜひ全編アニメ化にしてほしいところですね。
アニメの続きは原作の何巻から?
アニメ第2期の放送が終了し、続きが気になって仕方がないという方は原作漫画の11巻から読むのがおすすめです。
重複はあっても繋がりをスムーズにしたいという場合は、10巻から読み始めるのもありかも。
第3期のアニメ製作発表は未だありませんが、やってもらいたいものです。
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『よふかしのうた』アニメの配信は?
いかがでしたか。
久々に”みゆきちの活躍”が見れて感無量といったところですが、本作は昼間のスケジュールに支配された生活を続けている方にこそ、骨休めに見ていただきたい。
ちょっぴり、夜が好きになるかもしれませんよ。
『よふかしのうた』アニメ予告編
予告編を紹介しておきます。
『よふかしのうた』アニメ配信情報
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本作が好きな人におすすめ
『化物語』
吸血鬼、多ジャンルの美女、みゆきちの活躍という点から『化物語』をおすすめしたいと思います。
こっちの方がかなり変態的ですが、ユーモアのセンスは高いかな。
ちょっぴりバトルありで、主に人の心を描いた物語ですよ。
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本ページの情報は2025年10月現在のものです。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
それでは、また。











